秋の台風は日本へ接近・上陸しやすい 気をつけたい3つの特徴
ウェザーニュース / 2022年8月30日 15時55分
非常に強い勢力の台風11号(ヒンナムノー)は、日本の南の海上を西に進み沖縄周辺で動きを遅くする見込みですが、来週には九州や本州へ接近する可能性があります。
秋の台風は日本列島へ接近・上陸しやすくなります。そこで、これからの時期に気をつけたい台風の特徴と注意点をお伝えします。
特徴1:本州を直撃しやすいコース
台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上します。秋になって太平洋高気圧の勢力が弱まると、台風の通り道となる太平洋高気圧の縁がちょうど本州付近となり、台風が本州を直撃しやすくなります。
特徴2:速いスピード
台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上した後、偏西風に乗って東寄りに進みます。偏西風に乗ると台風は一気にスピードアップ。
秋は偏西風が本州付近まで南下しているため、偏西風に乗りやすく、夏の台風に比べ、本州付近を進むスピードが速くなります。スピードが速いと、台風の右側では台風そのものの風に加え、移動の速さも加わり、風がさらに強まります。
一方、夏は偏西風が日本列島よりも北側に位置することが多く、台風を流す風になかなか乗れません。そのため、移動速度はあまり上がらず、長い間迷走することもあります。
特徴3:秋雨前線とのダブルパンチ
9月は秋雨前線が本州付近にあります。そのため、台風が日本から離れていても、台風からもたらされる暖かく湿った空気の影響で秋雨前線が刺激され、大雨になることがあります。
秋雨前線で先に大雨となった地域では、台風が接近することで更に大雨が続き、大災害が発生しやすくなります。
今回の台風11号の特徴
今回の台風11号は、夏台風と秋台風の特徴を兼ね備えています。
明日31日(水)には南大東島付近を通過。偏西風の影響をまだうけられず、沖縄周辺で動きを遅くします。
その後、週明けにかけて東シナ海をゆっくり北上すると、来週前半には偏西風の影響をうけて東寄りに進路を変え、スピードを速めて日本に接近する可能性があります。
また、来週にかけて東北~北陸付近に秋雨前線が停滞する見通しのため、台風から暖かく湿った空気が流れ込み大雨となるおそれもあります。
台風がまだ離れているからと油断せずに、今のうちに早めの台風対策や大雨への備えを済ませるようにしましょう。
参考資料など
気象庁「台風の発生、接近、上陸、経路」:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html
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