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関東などの梅雨明けが1か月遅く修正 気象庁が過去にない大幅見直し

ウェザーニュース / 2022年9月1日 17時10分

ウェザーニュース

気象庁は今日9月1日(木)、夏の天候のまとめを発表しました。その中で梅雨入り、梅雨明けの確定値も発表し、速報では6月終わりだった関東甲信などの梅雨明けは、7月下旬に修正されています。

北陸と東北の梅雨明けは特定できず

気象庁は春から夏にかけての天候経過を総合的に検討し、各地方の梅雨入りと梅雨明けの時期を確定しました。それによると、関東甲信地方は速報値の6月27日から、7月23日へと1か月近く遅くなっています。そのほかの西日本や東海も6月下旬も、軒並み7月下旬に変更されています。

また、北陸と東北は梅雨明けの時期を特定できませんでした。

各地方の梅雨明けの速報値と確定値
 沖縄   6月20日 → 6月20日
 奄美   6月22日 → 6月22日
 九州南部 6月27日 → 7月22日
 九州北部 6月28日 → 7月22日 
 四国   6月28日 → 7月22日
 中国   6月28日 → 7月26日 
 近畿   6月28日 → 7月23日 
 東海   6月27日 → 7月23日 
 関東甲信 6月27日 → 7月23日 
 北陸   6月28日 → 特定できない
 東北南部 6月29日 → 特定できない 
 東北北部 7月26日 → 特定できない

6月下旬からの天気経過は?

東京の天気報告

東京のウェザーニュースアプリ利用者から届いた日々の天気報告をグラフでまとめると、速報値の6月28日から7月2日までは太平洋高気圧の勢力が強まり、晴天が続きました。内陸部では40℃を超えるような記録的な暑さに見舞われたタイミングです。

ただ、高気圧の勢力は長くは続かず、7月3日以降は雨の降る日が増加。特に7月中旬は連日のように雨となっています。7月下旬になって再び高気圧が本州付近まで張り出して、晴れる日が増え、梅雨明けの確定値となった7月23日頃からは概ね夏空です。

天気報告の経過から見ると、今回の修正は十分妥当性があるものの、6月下旬の暑さが記録的だったことや、7月中旬の崩れを一時的な梅雨の戻りと解釈すれば、速報値のタイミングも大きくは違わなかったとも考えられます。

関東甲信の梅雨明けが大きく変更された例は、近年では2017年の7月19日(速報値)から7月6日(確定値)に13日早くなったケースがあります。今回はそれよりも大幅な変更となりました。これだけ広範囲で、大幅な修正が行われるのは、1997年以降では初めてです。

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