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夏の疲れをしっかりリセット! 秋バテ対策に食べておきたい食材は?

ウェザーニュース / 2022年9月11日 5時0分

ウェザーニュース

季節の変わり目は、不調が現れやすいものです。『季節の不調が必ずラク~になる本』(文化出版局)の著者で源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)に、食養生から考える秋バテ対策について教えていただきます。

あなたはどちらの“秋バテ“タイプ?

過ごしやすくなったとはいえ、暑さのぶり返しや朝晩と日中の気温差にグッタリすることはないでしょうか。

「この時季の秋バテには注意が必要です。秋バテは、夏の暑さからくる不調・夏バテを秋まで引きずってしまっている状態。秋になり涼しくなってきましたが、夏の影響はまだ残っているのです」と、瀬戸先生も忠告します。

瀬戸先生によると、秋バテは大きく2種類に分けられるといいます。

「1つ目は、『胃腸疲れの秋バテ』。食欲がなくて肉など脂っこいものは避けてしまう、冷たい飲み物や果物、麺類しか喉を通らない、ということはないでしょうか。夏に暑いからと冷たいものや生ものを好んでいたために胃腸が疲れてしまい、秋までその影響が続いている状態です。

もう1つは、『潤い不足の秋バテ』。体がだるく、肩こりや頭痛、喉や目の乾きが気になるなどの不快な症状が特徴です。暑さの影響で体の潤いが不足してしまい、疲れやすさや不快な症状としてあらわれているのです。夏は暑いだけで疲れますし、汗は血液から作られるので、貧血になっている人も多いのです。貧血だと、気力・体力も低下してしまいます。

胃腸疲れの秋バテと潤い不足の秋バテでは、食養生も異なります」(瀬戸先生)

症状別、食べたい食材と避けたい食材

症状別に、体を整えるための食材を教えていただきましょう。

【胃腸疲れの秋バテ】


暑い時季に冷たいものを食べ過ぎたり、食べるものが偏っていたために胃腸の働きが落ちている状態。人の気力・体力は食べ物から補われるものなので、体力が低下して、ダルくて動くこともおっくうに。

▼オススメの食材
→青じそ、しょうが、白米、オクラ、酢、梅干し、トマト

▼避けたい食材
→冷たいもの、生もの、甘いもの

「胃腸疲れには、温かくて消化のよいものがオススメです。例えば、体を潤すけれども、余分な熱を冷ます効果のあるトマトは、トマトスープなど加熱する料理にするといいでしょう。青じそを使ったお粥などもオススメです。

肉が美味しく食べられるくらいに胃腸が回復するまでは、冷たいもの、生もの、甘いものは極力控えましょう」(瀬戸先生)

【潤い不足の秋バテ】


暑さが体の中にこもったままだったり、汗をかいた分の水分がしっかり補われていなかったりするために、潤いが不足してしている。放置すると、秋冬の乾燥にも弱くなってしまうので、今のうちに解消を。

▼オススメの食材
→トマト、豆腐、山芋、かぼちゃ、豚肉、卵、ナシ

▼避けたい食材
→辛いもの

「潤いが不足しているといっても、単純に水分を取るだけでは体に染み込まなくなっていることが多いです。体の中から潤う食材を取ることが大切です。例えば、トマトと卵のスープ、かぼちゃと豚肉の甘酢炒めなどが良いでしょう。また、前述したように潤い不足の人は貧血になっている可能性も高いので、できるだけ肉・魚をしっかり食べましょう。

辛いものは、体を乾燥させる効能があるので、ますます体が干からびてしまいます。

秋は暑さが落ち着いたとはいえ、水分不足にならないように気をつけます。喉の渇きが癒えない時は、甘酸っぱいものを飲むとおさまりやすいです」(瀬戸先生)

そのほか、睡眠や入浴などにも気をつけたいといいます。

「気力、体力を回復させるために、休養をしっかり取ることが重要です。睡眠時間は十分に確保しましょう。

お風呂はシャワーよりも湯船を。寝る1時間ほど前にぬるめのお湯で、体の芯から温まりましょう。リラックスでき、深部体温もゆるやかに下がって寝付きがよくなります。

朝は温かい味噌汁を1杯飲み、太陽の光を浴びるようにするといいでしょう」(瀬戸先生)

9月を過ぎれば、乾燥しやすい秋冬がやってきます。夏の疲れをしっかりリセットして、これからの季節に備えてみませんか。

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