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台風11号 先島に接近後、来週は日本列島へ 九州など暴風域に入るおそれ

ウェザーニュース / 2022年9月2日 19時35分

ウェザーニュース

9月2日(金)18時現在、非常に強い台風11号(ヒンナムノー)は、石垣島の南南東の海上にあって、北北西に時速10kmで進んでいます。明日3日(土)の夜に先島諸島に最も近づく見込みです。

東シナ海に進んだ後は、海面水温が高いことと、風の環境が整うことで勢力を強め、中心付近の最大風速は4日(日)15時で50m/sを予想しています。

来週6日(火)に九州に近づくタイミングでも最大風速40m/sと強い勢力と保ち、九州だけでなく、四国や本州・北海道の広範囲で風雨が強まるおそれがあるため警戒が必要です。

▼台風11号 9月2日(金)18時
 中心位置   石垣島の南南東約270km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北北西 10 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s
 暴風域半径  95 km
 強風域半径  445 km (北西側560 km, 南東側330 km)


明日3日(土)夜に先島諸島に最接近

3日(土)夜の風の予想

明日3日(土)になると台風の中心を取り巻く発達した雨雲が先島諸島にかかり、アウターバンドと呼ばれるさらに外側の雲の帯が、沖縄本島や奄美地方に激しい雨を降らせる見込みです。

先島諸島に最も近づくのは明日の夜とみられます。台風の動きが遅いことと大型化が進むことで、暴風雨となる時間が長く、場所によっては丸一日におよぶ予想です。

総雨量が400mmに達するような大雨が予想され、先島諸島では瞬間的に60m/sを超えるような暴風のおそれがあります。外出するのは危険な時間が長くなりますので、安全な場所で過ごすようにしてください。

4日(日)〜7日(水)にかけ九州から北海道に影響

4日(日)朝の雨雲の予想

台風11号は4日(日)以降は東シナ海を北上し、6日(火)頃には西日本に近づく予想です。台風本体の雨雲が接近する前から湿った空気が流れ込むため、台風がまだ離れている4日(日)頃から太平洋側を中心に雨が強まり大雨となるおそれがあります。

台風本体が近づく5日(月)から6日(火)頃には九州を中心に暴風雨となる可能性があるため、今のうちに備えを進めておいてください。

その後、台風が日本海方面に進む7日(水)も東日本や北日本などで風雨が強まることが想定されるため、台風の進路から離れた所でも油断は出来ません。

台風の暴風域に入る確率

先島諸島では明日3日(土)から暴風域に入る見込みで、来週には九州北部や山陰で暴風域に入る可能性が高くなっています。

5日先までに台風の暴風域に入る確率が30%以上の地域は次の通りです。(気象庁)
 島根県
  東部・西部   38 %
  隠岐      34 %
 広島県      35 %
 山口県      45 %
 福岡県      50 %
 佐賀県      51 %
 長崎県
  北部・南部   54 %
  壱岐・対馬   59 %
  五島      61 %
 熊本県      40 %
 大分県      38 %
 鹿児島県
  薩摩・大隅地方 36 %
  甑島      35 %
 宮古島地方    98 %
 八重山地方
  石垣島地方   98 %
  与那国島地方  57 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。

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