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台風11号が日本海を加速しながら北上 暴風エリアが次第に拡大

ウェザーニュース / 2022年9月6日 10時15分

ウェザーニュース

9月6日(火)10時、大型で強い台風11号(ヒンナムノー)は島根県浜田市の北北西の日本海を、速度を早めながら北東に進んでいると推定されます。

この後は温帯低気圧に性質を変えながら北上を続け、今夜には北海道の西の海上に達する見込みです。

▼台風11号 9月6日(火)10時推定
 中心位置   浜田市の北北西約230km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北東 55 km/h
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s
 暴風域半径  192.5 km (東側220km, 西側165 km)
 強風域半径  575 km (東側650 km, 西側500 km)


日本海側を中心に25m/s以上の暴風

6日(火)9時30分の風向・風速

島根県の一部が暴風域に入っています。最大瞬間風速は鳥取県鳥取市で27.3m/s(8:40)、福井県敦賀市で27.2m/s(8:33)、兵庫県姫路市で23.2m/s(8:37)など、近畿や北陸でも風が強まってきました。

これから午後にかけても日本海沿岸部や、豊後水道や紀伊水道など、地形の影響で南寄りの風が吹き抜けやすい地域では、瞬間的に30m/s前後の暴風に警戒が必要です。夜には北日本でも日本海側を中心に暴風が吹き荒れるとみられます。

西日本を中心に鉄道や道路、航空などの交通機関に影響の出ており、東日本や北日本にも拡大する可能性があります。移動を予定されている方は気象情報に加えて最新の運行情報も確認するようにしてください。

局地的な強雨や竜巻にも警戒

雨雲レーダー

台風の中心を取り巻く雨雲は海上を進んでいますが、そこから南側に活発な雨雲の帯が伸びています。特に四国では南寄りの風が山にぶつかる地形の影響で雨雲が発達し、9時30分までの1時間には徳島県上勝町・福原旭で24.0mm、高知県いの町・本川で20.0mmの強い雨を観測しました。

西日本では午後にかけても南北の伸びる雨雲の帯が通過するタイミングで、局地的に1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降り、大規模な冠水や土砂災害、河川・用水路の急な増水などのおそれがあります。

また、こうした雨雲の帯の周辺では竜巻などの突風も起こりやすく、9時30分の時点で愛媛県、高知県に竜巻注意情報が発表されています。あわせて警戒が必要です。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。

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