北陸は午前中から猛暑日多数 すでに36℃を超えている所も

ウェザーニュース

大型で強い台風11号の北東進に伴い、東日本でも風が強まってきています。日本海側ではフェーン現象が強化され、北陸を中心に午前中から35℃以上の暑さです。

関西で35℃以上の所も

日本海側は台風11号に向かって吹く南風が山越えとなっているためフェーン現象が発生。特に日差しがしっかりと届いている北陸で午前中から気温が上昇しています。

11時までの最高気温は富山県上市町で36.7℃、石川県羽咋市で36.5℃など高い所では36℃以上の暑さです。紀伊山地を越える風により関西でも気温の上がっている所があり、大阪府堺市でも35.4℃を観測しています。フェーン現象特有の乾燥した風で湿度は下がり、富山市の最小湿度は37%です。

午後は体温を上回るような37℃前後まで上がる所がある見込みです。空気が乾燥している分、体感温度はそこまで極端に高くはなりませんが、風通しの悪い室内は温度が上昇しやすいので、適切な温度管理を行って、熱中症にならないよう注意をしてください。

フェーン現象とは？

フェーン現象の仕組み

フェーン現象とは湿った気流が山脈を越える際に湿度が低下して乾燥した高温の空気となり、山脈の反対側のふもとで極端な気温の上昇をもたらす現象です。

台風によってフェーン現象が発生すると季節外れの暑さとなることが多く、2019年8月に台風10号が襲来した際は、新潟県胎内市・中条などで40℃を超える記録的な暑さとなりました。