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ザラザラ具合に注目!? 甘くておいしい梨を見分けるコツ

ウェザーニュース / 2022年9月9日 9時0分

ウェザーニュース

秋の涼風が立ってくると、さまざまな品種の梨が順番に店頭に並ぶようになります。梨はりんごや桃のように成熟するにつれて色がはっきりと変わる果物ではないので、成熟度を見分けることが難しい果物だそうです。

そこで、甘くておいしい梨を見分けるコツを、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

梨には2枚の皮がある

梨には表皮の下にもう一つの皮があるそうです。

「表皮の下にあるのは地皮と呼ばれる皮です。この2枚で果肉を守るような構造になっています。

ザラザラした表皮を削ると、中からツルツルの皮が出てきます。これが地皮です。梨は2枚目の地皮の色が黄色くなるほど糖度が高くなり、甘くなります。

ところがやっかいなのが、地皮は表皮で覆われているので、見ただけでは地皮の色がわからないということです」(吉田さん)

スーパーなどの店頭で表皮を削ることはできませんが、他に甘いかどうかを見分けられる方法はありますか。

赤梨は表皮のザラザラ具合に注目

「見分け方の基本としては、軸がしっかりとしている、果皮に色ムラがない、ずっしり重たい、お尻の部分がより深く凹んでいる、といったポイントをおさえましょう。より水分が豊富で水々しく、鮮度が良い梨を選ぶ目安になります。

また、梨でも豊水や新高などの『赤梨』と呼ばれる茶色っぽい梨には、表面にザラザラした斑点のようなものがあります。これは果点コルクと呼ばれるもので、実の気孔がふさがってコルク化したもの。この表面のザラザラ具合も選び方のポイントになります。

果点コルクは梨が成熟してくるとだんだん目立たなくなってザラザラ度が減ってきます。完熟間際になると表皮が少しなめらかになるので、甘い梨がお好きなら、ザラザラ度が少ないものを選ぶようにしてください。なお、梨はお尻が最後に熟すので、ザラザラ度を見る時はお尻から見てください。

ただし、ザラザラ度は保存状態や品種などによっても左右されるので、あくまでも目安として考えてください」(吉田さん)

二十世紀やかおり梨などのツルツルしている「青梨」はどうすればよいでしょうか。

青梨は表皮の色で見分ける

「『青梨』は『赤梨』よりもわかりやすいです。『青梨』は未熟なうちは表皮が緑色です。これが熟してくると黄緑色から黄色に変わってきます。

ですから、黄色味がかったものを選べば、甘いということになります。ただし、シャリシャリした梨独特の食感がお好きなら、あまり黄色すぎるものは果肉がやわらかくなっている可能性があるので注意しましょう」(吉田さん)

日本梨は洋梨と異なり追熟しない果物なので、店頭で成熟したものを選ぶのがコツだそうです。甘くておいしい梨の選び方を実践して、旬のおいしさを味わってみましょう。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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