冬にかけてラニーニャ現象が継続 長引く残暑に注意(エルニーニョ監視速報)
ウェザーニュース / 2022年9月9日 17時15分
気象庁は9日(金)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。
ラニーニャ現象はこのまま継続する可能性が高くなっています。冬の半ばまで続く確率が60%です。
海面水温は基準値に比べて低い状態が継続
8月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に比べて0.5℃低く、7月を下回り、基準値より低い値に戻りました。ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の6月の値は-0.7℃となっています。
海洋表層の水温は西部で平年より高く、中部から東部では平年よりも低くなりました。
また太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強く、依然としてラニーニャ現象が継続していると考えられます。
冬の半ばまでラニーニャ現象が継続か
太平洋赤道域の中部から東部に見られる海洋表層の冷水は今後も持続し、東部の海面水温の低い状態も継続するとみられています。
エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果では、貿易風が強い状態が続くことなどからエルニーニョ監視海域の海面水温が冬の半ばまで基準値よりも低い値で推移すると予測されています。
冬の半ばまでラニーニャ現象が継続する確率は60%です。
長引く残暑に注意
この先1か月の気温
秋にかけてはラニーニャ現象が継続する可能性が高く、厳しい残暑が長引く見込みです。
降水などによって一時的に暑さが和らぐことがあっても1か月平均で見た場合、気温は全国的に平年よりも高い予想となっています。
秋は運動会など屋外でのレジャーやイベントの機会が多くなります。季節外れの暑さに注意して引き続き熱中症対策を万全に施すようにしてください。
参考資料など
気象庁より
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