台風12号 先島諸島は暴風域抜けても昼頃までは厳重に警戒を

ウェザーニュース

9月13日(火)7時、強い台風12号（ムイファー）は石垣島の北約120kmを北北東にゆっくり進んでいると推定されます。

日付が変わったあとも風が強い状態は続き、最大瞬間風速は伊原間で38.5m/s、西表島で34.8m/を観測しました。

先島諸島から台風の中心は離れつつあるものの、動きがゆっくりのため依然として石垣島など先島諸島の一部は暴風域に入っています。今日の昼頃までは、引き続き暴風雨には厳重に警戒してください。

▼台風12号　9月13日(火)7時推定
　中心位置　　　石垣島の北約120km
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　強い
　移動　　　　　北北東　ゆっくり
　中心気圧　　　965 hPa
　最大風速　　　40 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　55 m/s

昼ごろまでは暴風続く　高波も警戒

現在台風12号の暴風域に入っている八重山地方などでは強い吹き返しの風が吹いています。

日付が変わってからも伊原間では0時52分に38.5m/s、西表島で1時49分に34.8m/s、石垣島でも0時31分に33.4m/sの最大瞬間風速を観測しています。

台風12号は少しずつ北上しているものの、勢力は変わっていません。13日(火)昼頃にかけて、先島諸島では暴風に警戒が必要です。

倒木などによって停電が発生したり、プレハブなどの建築物が倒壊するおそれがあります。引き続き丈夫な建物の中で、なるべく窓から離れたところでお過ごしください。

台風外側の活発な雨雲が断続的に通過

台風の北側ほどではないものの、南側にも活発な雨雲があり、先島諸島に断続的に流れ込んでいます。この雨雲は13日(火)の昼頃にかけて断続的に陸地にかかり、先島諸島ではさらなる雨量の増加に警戒が必要です。

波照間島ではすでに総降水量が300mmを超えており、災害発生の危険性が高まっています。土砂災害や浸水などの被害に厳重に警戒してください。中心から少し離れた宮古島や与那国島も警戒が必要です。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風12号の名前「ムイファー（Muifa）」はマカオが提案した名称で、梅の花を意味する言葉からとられています。