台風14号 発達しながら沖縄や九州接近も 三連休への影響警戒

ウェザーニュース

9月14日(水)15時現在、台風14号（ナンマドル）は、小笠原近海をゆっくりと北北東に進んでいます。

今後は海面水温が高く、風の環境が適した領域を進むため次第に勢力を強める見込みです。17日(土)には強い勢力となり、三連休に暴風域を伴って奄美や沖縄、九州などに接近するおそれがあります。

ただ、週末以降は予報円が大きく、進路の不確実性が高くなっているので、移動などの予定がある方は、こまめに最新情報をご確認ください。

▼台風14号　9月14日(水)15時
　中心位置　　　小笠原近海
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　北北東　ゆっくり
　中心気圧　　　994 hPa
　最大風速　　　20 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　30 m/s

西に進む可能性も残る

世界の気象機関による予測

世界各国の気象機関によるシミュレーションの結果では、沖縄・奄美方面に進む傾向は揃っています。

ただ、東シナ海に進んだ後、転向して九州から西日本に進む予測と、そのまま西寄りに進む予測に二分されています。現時点では転向する予測が多いものの、太平洋高気圧の勢力や、気圧の谷の接近のタイミング、新たに発生可能性がある熱帯低気圧など様々な要因によって、進路が変わる可能性があります。

予報円も大きくなっており、進路や速度によって影響する範囲やタイミングにも変化が生じますので、最新の台風情報を随時確認するようにしてください。

※気象庁の進路図において破線で示された「予報円」は、その時刻に台風の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風の勢力や大きさの変化を表すものではありません。今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。

西日本の太平洋側は台風から離れていても強雨に

17日(土)の雨雲の予想

沖縄や奄美では16日(金)頃から台風の影響が少しずつ現れ、17日(土)～18日(日)に影響が大きくなるとみられます。

また、台風の北側を吹く東寄りの風が湿った空気を送り込み、宮崎県など西日本の太平洋側では雨雲が発達しやすくなる見込みです。強い雨が長時間続いて、大雨となるおそれもあります。すでに平年の9月の雨量を上回っている所があり、土砂災害などの発生に警戒が必要です。

その後は台風の進路により、西日本や東日本、北日本にかけての広い範囲で、三連休から連休明けに雨が降る可能性があります。北日本は前線の影響も加わりますので、台風が遠いうちから雨の強まる所がある見込みです。

平年の台風発生数

台風12号は今夜にも中国大陸に上陸

台風の進路予想

強い勢力の台風12号（ムイファー）は東シナ海を北北西に進んでいます。今夜にも中国大陸東岸に上陸し、上海などの大都市でも台風の影響で荒天となるおそれがあります。また、台風に向かって吹き込む湿った空気の影響で、沖縄や奄美では局地的な強雨に注意が必要です。

▼台風12号　9月14日(水)15時
　中心位置　　　東シナ海
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　強い
　移動　　　　　北北西　15 km/h
　中心気圧　　　955 hPa
　最大風速　　　40 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　60 m/s

強い勢力の台風13号（マールボック）はウェーク島近海を北に進んでいます。今後も日本列島のはるか東を北上し、明日には温帯低気圧に変わる見込みです。

▼台風13号　9月14日(水)15時
　中心位置　　　ウェーク島近海
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　強い
　移動　　　　　北　30 km/h
　中心気圧　　　970 hPa
　最大風速　　　35 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　50 m/s

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風12号の名前「ムイファー（Muifa）」はマカオが提案した名称で、梅の花を意味する言葉からとられています。

台風13号の名前「マールボック（Merbok）」はマレーシアが提案した名称で、鳥の名前からとられています。

台風14号の名前「ナンマドル（Nanmadol）」はミクロネシアが提案した名称で、有名な遺跡の名前がからとられています。