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台風14号は時速20km前後で九州を通過 速度上がらず影響は長時間

ウェザーニュース / 2022年9月16日 18時25分

ウェザーニュース

大型で非常に強い勢力の台風14号(ナンマドル)は明後日18日(日)に九州に接近・上陸する可能性が高まっています。速度が上がらないため、強雨や暴風などの影響は長時間に及ぶ見込みです。

九州接近時が転向のタイミングに

台風14号は明日17日(土)の午後、南大東島の北北東の海上に達する予想となっています。その後、18日(日)の午後には九州付近、19日(月)には山陰沖に達する見込みです。

速度の予想をみると、いずれも時速20kmと自転車並みで進むとみられます。

進行方向は17日(土)が北西、18日(日)が北北西、19日(月)は北北東に変化する予想で、ちょうど九州接近時が進路を転向するタイミングです。大きな船がすぐに方向転換できないのと同じように、台風も大きく方向を変える際は動きが遅くなる傾向があります。

偏西風は北に離れている

18日(日)の予想天気図

台風を加速させる大きな要因としては上空を流れる強い西風、偏西風が挙げられます。

台風が北上して日本海まで達すると偏西風に乗って速度を上げることが多く、台風11号は日本海西部に達した時点で時速55kmで進んでいました。

ただ、18日(日)朝の時点の偏西風の位置を見ると、中国大陸から日本海の北部を吹いており、台風14号はすぐにこの流れに乗ることができず、太平洋高気圧の縁を進む予想です。偏西風に乗れるかどうかによって、動きが変わってくることもあり、19日(月)以降は予報円が大きくなっています。

台風の動きが遅いと、それだけ同じ所で長時間、影響が続きます。九州では24時間前後にわたって風速25m/s以上の暴風域に入る可能性があり、大きな被害が懸念されます。明日までに雨や風に対する対策、停電への備え、備蓄などを済ませてください。

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