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台風の「大きさ」「強さ」 猛烈な台風とは? 予報円や暴風域の見方

ウェザーニュース / 2022年9月17日 11時0分

ウェザーニュース

台風情報を見聞きしていると「大型で非常に強い台風」「猛烈な勢力」「超大型の台風」などの表現が出てきます。

これらは台風の階級(ランク)を表しています。「大きさ」と「強さ」の2種類の階級がありますが、何を基準として決められているかご存知ですか?

強さは最大風速が基準 猛烈な>非常に強い>強い>(階級なし)

台風の強さは勢力とも呼ばれ、弱い方から順に「階級なし」「強い」「非常に強い」「猛烈な」の4段階に分けられます。

これらは、最大風速(10分間平均風速)によって分類され、33m/s以上44m/s未満だと「強い」、44m/s以上54m/s未満だと「非常に強い」、54m/s以上だと「猛烈な」強さと分類されます。

また、「強風域」は風速15m/s以上の風が吹く範囲、「暴風域」は風速25m/s以上の風が吹く範囲を示します。これらは平均風速ですので、瞬間的にはこの1.5倍から2倍程度の風が吹くこともあります。

台風の強さ階級は、進路とともに5日先までの予報が発表されます。暴風域や強風域は実況と1時間後の推定でのみ解析されますが、台風の中心が予報円内に進んだときに暴風域に入るおそれのある領域は「暴風警戒域」として進路図に示されます。

大きさは強風域のサイズが基準 超大型>大型>(階級なし)

台風の大きさは小さい方から順に「階級なし」「大型」「超大型」の3段階に分けられます。

これらは、風速15m/s以上の「強風域」の半径によって分類され、強風域の半径が500km以上800km未満だと「大型」、半径が800km以上だと「超大型」と分類されます。

それぞれの半径を日本列島の大きさと比較すると、大型では本州がまるごと覆われるほど、超大型では北海道から九州までが覆われるほどに匹敵します。

一方で、必ずしも「大きいから勢力が強い」と言うことは出来ません。勢力は「強さ」の階級で知ることが出来ます。

なお、台風の大きさは実況と1時間後の推定でのみ解析され、予報はされません。

予報円は「強さ」や「大きさ」とは関係ない

予報円の見方

大きさや強さの階級は、台風の進路図では知ることが出来ません。

台風の進路に示される「予報円」の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さを表しています。

予報円は、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。

台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。

参考資料など

【参考・参照元】
気象庁「台風の大きさと強さ」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html
JAXA「台風・ハリケーン強さ比較」http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/data/trmmxge/images/TyphoonLevel.pdf

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