台風周辺の活発な雨雲が九州に広がる すでに多い所は200mm超の大雨

ウェザーニュース

大型で非常に強い台風14号（ナンマドル）が九州の南に近づいてきました。台風の周囲を取り巻く活発な雨雲が九州にかかり始め、雨が激しくなっています。記録的な大雨になるおそれがあり、厳重な警戒が必要です。

暴風を伴った激しい雨に

台風14号は大型であることから、広範囲に活発な雨雲を伴っています。台風の中心は九州の本土からは150km以上離れているものの、発達した雲が鹿児島県や宮崎県を覆ってきました。

特に東寄りの風が山にぶつかることで雲が発達しやすい太平洋側で雨が激しく、8時30分までの1時間には鹿児島県錦江町・田代で36.5mmの激しい雨、宮崎県都城市で22.0mmの強い雨を観測しています。宮崎県の一部では24時間雨量が200mmを超えている状況です。

非常に激しい雨が長時間続いて記録的大雨のおそれ

18日(日)夕方の雨雲の予想

台風の北上に伴い、午後にかけてはさらに雨が強まり、1時間に50mmを超える非常に激しい雨の降る所が多いとみられます。九州の西岸をあまり速度を上げずに北上するため、特に鹿児島県から宮崎県、大分県などの太平洋側で長時間にわたって、強雨が続く見込みです。

総雨量は広い範囲で500mmを超えるとみられ、山沿いの多い所では1000mm前後の達するおそれがあります。

すでに瞬間的には30m/sを超える暴風となっており、今後は暴風の範囲が広がって移動が難しくなります。避難をする場合はできる早く行い、土砂災害や河川の増水・氾濫などの大きな災害に対して厳重に警戒をしてください。