「目」が大きい台風14号 福岡は吹き返しの風で再び暴風警戒

ウェザーニュース

19日(月)9時現在、大型の台風14号は山口県下関市付近を北北東に進んでいると推定されます。鹿児島県を除く九州のほぼ全域と中四国西部が暴風域に入っている状況です。この後は進路をやや東に変えて中国地方方面に進むとみられています。

台風の接近に伴って周囲では風が強まっていますが、中心付近よりもやや遠いエリアで風がより強いのが特徴的です。
9時時点のアメダス風速を見ると台風の中心に近い福岡県内ではほとんどの観測地点で風速は5m/sを下回っている一方、台風の中心から遠い愛媛県瀬戸では22.6m/s、高知県防室戸岬では22.0m/sを観測しました。

「台風の目」が大きい台風14号

ウェザーニュースアプリのユーザーから寄せられた報告を見ても福岡県内では「台風の目に入った」という回答が多く寄せられているのが分かります。

台風が離れると再び暴風のおそれ

「台風の目が大きい」ということは台風の中心が近いうちは風が弱い状態が続くものの、台風が離れていくと一気に風が強まるおそれがあるということを示唆しています。台風の移動に伴って福岡の西に位置する佐賀県では再び風が強まり始めており、8:40に伊万里で13.5m/s、川副で11.3m/sを観測しました。

福岡県内でも9時以降は再び風が強まり、瞬間的に25m/sを超えるような暴風が吹き荒れる恐れがあります。一時的に風が弱まったと油断せず、台風の暴風域を抜けるまでは荒天に対して最大限の警戒をするようにしてください。