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台風14号 東北からまもなく太平洋へ 中心から遠い所でも広範囲で風雨強まる

ウェザーニュース / 2022年9月20日 7時45分

ウェザーニュース

台風14号(ナンマドル)は、今朝4時過ぎに新潟市付近に再上陸し、7時には宮城県気仙沼市付近を東北東に75km/hと速度を上げて進んでいるとみられます。

中心から遠く離れた場所で風雨が強まっていますので、東北以外の地域の方も荒天に警戒してください。

台風はまもなく太平洋へ進み、温帯低気圧に変わる見通しです。

▼台風14号 9月20日(火)7時推定
 中心位置   気仙沼市付近
 大きさ階級  大型
 強さ階級   //
 移動     東北東 75 km/h
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   25 m/s
 最大瞬間風速 35 m/s


「中心付近」以外でも強い風

風向・風速 20日(火)7時

台風14号はすでに台風としての構造が崩れてきており、台風の中心付近ではなく、中心から離れたところでも広範囲で風が強まっています。

中心があると推定されている宮城県気仙沼市では7時の風速は3.5m/sとそれほど強い風は吹いていません。アメダスの風の状況を見ると、中心から離れている東北から九州の日本海沿岸や関東、若狭湾から濃尾平野にかけてなどで風が強まっていることがわかります。

強風の影響で7時30分現在、東京湾アクアラインや山陽道、中国道、宮崎道の一部で通行止めとなっている区間があります。

午前を中心に雨風強い状態残る

台風14号は温帯低気圧の性質に変わり始めているため、風だけでなく雨のエリアも台風の周辺だけではなく、北海道から東海・北陸にかけての広範囲に広がっています。また、関東でも局地的に発達した雨雲が流れ込んでいて、強い風とあいまって横殴りの雨になっているところがあります。

台風が東へ進むにつれて、強い雨は午後には東の海上へ抜けるとみられます。ただ、強い風には夕方まで注意が必要です。朝のうちは電車やバスなどの交通機関に乱れが生じているところもあります。最新の気象情報と交通情報を確認するようにしてください。

暴風や大雨となった地域は引き続き警戒を

台風14号の接近に伴い、暴風による被害や大雨による被害が発生しています。

宮崎県内では総雨量が1000mm近くに達しているところもあり、九州や四国の太平洋側などでも500mm以上の大雨となっています。

九州などでは台風一過で晴れていますが、これまでに降った雨により河川は増水して流れが速くなっていて、地盤が緩んで土砂災害が発生しやすくなっています。浸水している場所や増水している川の近く、地盤の緩い傾斜地など危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風14号の名前「ナンマドル(Nanmadol)」はミクロネシアが提案した名称で、有名な遺跡の名前からとられています。

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