関東の一部でハロが出現 台風17号の最も外側の雲が影響
ウェザーニュース / 2022年9月27日 13時45分
関東は午後になって少し雲が増えてきました。上空の高い所に薄雲が広がり、太陽の周りに光のリング、ハロの見えている所があります。
関東は午後になり雲が増加
ハロは、暈(かさ)や日暈(ひがさ)とも呼ばれ、上空の高い所に太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時、太陽の周りに見えるリング状の明るい部分のことを指します。
ハロは通常の虹とは違って上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられて(屈折して)、光の強い部分が環状に見えています。プリズムを通った光が虹色に分かれるのと同じ原理です。光の強い部分は視野半径角22度のところに現れます。
台風17号の最も外側に広がる薄雲がかかる
気象衛星可視画像
ハロを創り出すような薄い雲は、低気圧や前線が接近する時にしばしば広がり、天気下り坂を示唆することがあります。
今日の薄雲は、小笠原諸島を通過した台風17号の最も外側に広がる雲です。台風は日本列島から離れて通る予想で、ハロは直接、天気の下り坂の示すサインではないとみられます。
ただ、台風とは別に西から気圧の谷が近づいており、関東各地は今夜から明日28日(水)の朝にかけては雲が厚みを増す見込みです。大きな崩れにはならず、雨は降ったとしてもぱらつく程度です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
参考資料など
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
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