台風18号(ロウキー)発生 今月7つ目 大東島地方に接近
ウェザーニュース / 2022年9月28日 22時37分
9月28日(水)21時、南大東島の南で発達中の熱帯低気圧が台風18号(ロウキー)になりました。今月に入って7つ目の台風発生です。
29日(木)には沖縄の大東島地方に接近し、風雨の強まる可能性がありますので注意が必要です。
▼台風18号 9月28日(水)21時
中心位置 南大東島の南約320km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北西 25 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
沖縄の大東島地方に接近 その後は進路を東寄りに
10月1日(土)の予想天気図
台風18号は沖縄の大東島地方から200km以内に接近する見通しで、29日(木)は風雨や波の影響が及ぶおそれがあります。強風や高波、急な強い雨に注意してください。
大東島地方に接近した後はしばらく北東に進み、10月1日(土)には本州の南の海上に達する見込みです。ただ、進路を高気圧に阻まれる形になることで移動が制限され、進路が正確に予測できない状況です。
気象庁の勢力予報をみると、この間、暴風域を伴うような顕著な発達は予測されておらず、3日(月)には勢力を落として熱帯低気圧になるとされています。
台風が本州に直撃しない進路をとったとしても、湿った空気の影響で雨雲が発達したりすることも考えられます。今後の情報に注意してください。
予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない
今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ(Cランク)となっています。
この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。
気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。
台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
今年9月は12〜18号が発生 8月よりも発生多く
平年の台風発生数
台風18号は今月に入って7番目に発生した台風です。8月の発生数は5つだったため、9月が発生数で上回っています。
9月の台風発生数の平年値は5.0個ですので、平年と比べても発生数が多い状況です。9月に台風が7つ発生するのは2016年以来です。
秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておいてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風18号の名前「ロウキー(Roke)」は米国が提案した名称で、チャモロ語における男性の名前からとられています。
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