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10月1日は「コーヒーの日」 秋に日本で旬な豆の種類とは

ウェザーニュース / 2022年10月1日 7時25分

ウェザーニュース

10月1日は「コーヒーの日」とされています。国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月で、この日がコーヒーの年度始め。さらに日本では、秋から冬にかけてコーヒーの需要が高くなることから、1983年に全日本コーヒー協会により、10月1日が「コーヒーの日」と定められたそうです。

この時季、日本で焙煎(ばいせん)・販売されるコーヒー豆の種類やオススメの飲み方について、神戸・三宮の自家焙煎コーヒー豆屋「コバルト」の四宮綾人(しのみや・あやと)さんにお話を伺いました。

すっきりとした酸味のある中米産が“旬”

「コーヒー豆は海外で栽培・加工されて日本に送られてきますので、私たちにとってのコーヒーの“旬”は収穫から数か月後。日本の港に陸揚げされて間もない生豆が焙煎されて、店頭に並ぶ時季といえるでしょう。もちろん生産国によってその時季は、異なります」(四宮さん)

一般的に、北半球の生産国では冬が収穫期で夏から秋にかけて日本に入り、南半球は日本の夏(現地の冬)が収穫期で冬から夏にかけて入ってくるそうです。

「収穫と入港の時季が大きく隔たっているのは、生産国でコーヒーチェリー(赤く熟したコーヒーの果実)が生豆に加工され、船旅を経て日本に入ってくるまでに多くの日数がかかるからです。すんなりいって3か月、半年以上かかることもざらにあります」(四宮さん)

輸入量1位であるブラジル産の日本での旬は12~3月です。2位ベトナム産の主産品はロブスタ種と呼ばれてインスタントコーヒーなどの材料とされます。3位のコロンビアは赤道直下に位置するため、高低差によって収穫期がばらつくため、この時季も含め日本に一年中入って来るそうです。

「生産国としてみると、秋に旬を迎えたといえるのは、中米産になります。夏の間にグアテマラ、エルサルバドル、コスタリカあたりのコーヒー豆が次々入港していますので、秋には様々な中米のコーヒーを味わうことができます。焙煎の度合いにもよりますが、中米産はすっきりとした酸味のある、さわやかな後味のコーヒー豆が多いのが特徴です」(四宮さん)

秋にオススメなコーヒーの味わい方

それでは、この時季のコーヒーはどのように飲めばよりおいしく味わえるのでしょうか。

「涼しくなってくる頃なので、やはりホットです。酸味と後味の特徴を感じていただくには、ブラックがいいと思います。洋菓子以外で“コーヒーの友”と楽しむのも面白いですよ。あんこはよく合います」(四宮さん)

四宮さんのお店「コバルト」では「コーヒーの日」だから、あるいはコーヒー年度が変わったからといって、特別なことはしていないそうです。

「コーヒー豆は一度に多く焙煎しすぎると鮮度が悪くなりがちで、焙煎量が少ないとお客様の目当ての豆が欠品してしまいます。10月からの時季は例年、コーヒー豆の需要が冬に向けて増えていく頃ですので、いつも以上に動向を注視しながら、ご希望のコーヒー豆を切らさないように品ぞろえする事を心がけます」(四宮さん)

秋は中秋の名月や十三夜があったり、気象条件的にも月がきれいに見える季節です。月を愛でながら四宮さんオススメの甘味をお供に、いつもと違った味わいを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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