台風18号 発達しながら南大東島に接近 日本の南海上で動きが遅く

ウェザーニュース

9月29日(木)9時現在、台風18号（ロウキー）は沖縄県の南大東島の南南東の海上を北上しています。勢力を徐々に強めており、台風の目は見えていないものの、周囲を取り巻く雲の渦がはっきりとしてきました。

南大東島では9時11分に最大瞬間風速17.7m/sを観測、10時13分には大東島地方に暴風警報、波浪警報が発表されています。これから午後にかけて接近しますので、強まる風雨に警戒が必要です。

▼台風18号　9月29日(木)9時
　中心位置　　　南大東島の南南東約110km
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　北　20 km/h
　中心気圧　　　994 hPa
　最大風速　　　23 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　35 m/s

日本の南の海上で動きが遅く

台風18号の進路予想

大東島地方に接近した後はしばらく北東に進み、10月2日(日)頃からは本州の南の海上で動きが遅くなる見通しです。これは進路を高気圧に阻まれる形になるためで、動きが複雑になる可能性があり、進路を正確に予測するのが難しい状況です。

明日30日(金)にかけては発達が予想され、暴風域を伴うとみられます。動きを遅くしてからは次第に勢力を弱める見込みです。

なお、台風が本州に直撃しない進路をとったとしても、湿った空気の影響で雨雲が発達したりすることも考えられます。今後の情報に注意してください。

予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない

今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ（Cランク）となっています。

この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。

気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70％の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。

台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風18号の名前「ロウキー(Roke)」は米国が提案した名称で、チャモロ語における男性の名前からとられています。

参考資料など

気象衛星可視画像：NICT-情報通信研究機構