諏訪之瀬島で爆発回数が増加 28日(水)は13回を観測
ウェザーニュース / 2022年9月29日 12時0分
鹿児島県トカラ列島・諏訪之瀬島の火山活動が活発になっています。昨日28日(水)は1日で13回の爆発を観測、気象台は噴火警戒レベルを3の入山規制の引き上げました。
今日の午前中は小康状態に
諏訪之瀬島では24日(土)から島の西側付近を震源とする火山性地震が増加し、2回の有感地震を観測しました。26日(月)になると噴火活動が活発になって、8回の爆発を観測。昨日28日(水)には13回と増加しています。
28日(水)までの5日間で爆発の回数は27回に達し、気象台が噴火警戒レベルの判定に用いる基準を越えたことから、レベル2(火口周辺規制)からレベル3(入山規制)に引き上げられました。
昨日の午後から頻発していた爆発は今日29日(木)の早朝まで続き、その後は小康状態になっています。
引き続き火山活動の変化に注視を
諏訪之瀬島は長期にわたり噴火を繰り返している活発な火山です。今週は爆発的噴火が増加したものの、噴煙高度は高い時でも火口上2000m前後と、これまでの活動に比べて特に大きく変化した訳ではありません。
御岳火口中心から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する火山弾と呼ばれるような大きな噴石に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく、火山礫と呼ばれるような小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意が必要です。
噴火警戒レベル3の入山規制となっていますので、地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)
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