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空気が乾燥してくる秋は食害虫「シバンムシ」に注意

ウェザーニュース / 2022年10月7日 6時0分

ウェザーニュース

この時季、茶色くプチッとした小さな虫がゆっくり飛んでいるのを見かけたことがありませんか? 乾燥食品や畳を食害する意外にやっかいな虫です。虫ケア用品最大手のアース製薬に詳しく教えていただきます。

乾燥に強く秋に注意したい虫

シバンムシという名前を聞いたことがあるでしょうか。キッチンなどで見かけることのある数ミリサイズの虫です。

「パスタや穀物、粉類などの乾燥食品や畳を食害する大きさ約2.5mmの甲虫です。赤褐色~茶褐色の全身に、黄色っぽい毛が密生しています」

なぜ、今の時季に気をつけたいのでしょうか。

「シバンムシの成虫の発生時期は5月~11月ですが、乾燥に強く湿度が低くなっても発育できます。メスは一生の間に最高で110個も産卵し、幼虫で越冬します。

また、畳床(畳の芯の部分)に発生するシバンムシ幼虫には、シバンムシアリガタバチが寄生します。このハチは人を刺すので、二次被害が起こる可能性もあるのです」

タバコや畳床まで100種以上をエサに!

外から入ってきたシバンムシが、家の中の好む場所に産卵して、幼虫を発生させてしまいます。

「小麦粉、ビスケット、コーヒー、ココア、乾燥シイタケ、乾麺、タバコ、畳床、ドライフラワーなど被害食物は100種類以上になります。つまり、これらのエサとなるもののある場所は、シバンムシが好んで発生します」

対策は食品の保管方法を工夫

やっかいなのが、シバンムシの意外な“強さ”です。

アース製薬で「シバンムシに噛まれ、一瞬強い痛みを感じたことがある」という研究員は、次のように話します。
「基本的に人を噛みに来る虫ではないですが、畳の上で寝ていた時に偶発的に噛んだようです。食品の包装容器を穿孔(せんこう:穴を開ける)するシバンムシの顎の強さを実感しました」

封をした食品でも、シバンムシは噛み破って大繁殖することがあります。

「常温で保存する食材は入れ物を噛み破られないよう、密閉性の高い缶や瓶に入れましょう。できれば、冷蔵庫で保存します」

発生したら、発生源も探すこと

シバンムシが発生してしまったら、発生源となっている食品の周りを注意して確認しましょう。

「周囲の食品にもシバンムシが湧いているかもしれないので、確認が必要です」

シバンムシ自体は、どうしたらよいのでしょうか。

「蚊やコバエのように、つぶすのはオススメしません。試してみたところ、堅くて、つぶれる感触も気持ち悪かったです。

もしもシバンムシが食品に発生してしまったら処分し、食品以外に発生した場合には不快害虫用のエアゾールタイプのスプレー剤を使用してください」

季節の変わり目は衣替えなどで、クローゼットの整理などをする方が多いかもしれませんが、それと同時にパントリーや食物を保管しているところを掃除したり、保管方法を見直しするなど害虫の発生に気を配るのもいいかもしれません。

※飲食物や食器にかけないなど、使用上の注意に従ってください。

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