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ガスコンロ掃除にうってつけのアイテムとは? プロの簡単掃除術

ウェザーニュース / 2022年10月11日 5時0分

ウェザーニュース

おいしいものにあふれる秋は、キッチンで料理をする機会が増えるという人も多いのではないでしょうか。気持ちよく料理をするためにも、ガスコンロはきれいに保ちたいですね。

しかし、ベタベタに焦げつくと、ガスコンロの汚れは家の中でも1、2を争うやっかいなものです。全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、簡単にきれいにする方法をに教えていただきました。

ガスコンロが汚れる原因

「ガスコンロの汚れには、いくつかの種類があります。まず目立つのが、『焦げつき』です。調理の際に飛び散った調味料や食材、鍋からの吹きこぼれなどが、熱により炭化したものです。

特に焦げつきやすいのが、シチューやカレーです。小麦粉などのでんぷん質が多く含まれているため焦げやすく、頑固でなかなか落ちません」(鈴木さん)

気づくとベタベタになっているのも、嫌なものです。

「もう一つは『油汚れ』ですね。炒め物や揚げ物の調理の際には、どうしても油はねが起きます。サッと拭く程度では、油汚れが残っていることもあります。蓄積した油は時間とともに酸化してベタついたり変色し、落としにくくなってしまうのです。

そのほか、水垢や石鹸かすもあり、これらが混ざりあうと、より落とすのが難しくなってしまいます。また、汚れを栄養分にしてカビが生えてしまうこともあります」(鈴木さん)

汚れは時間がたつほど頑固になって、落としにくくなってしまいます。

キッチン汚れにうってつけのアイテムとは?

鈴木さんによると、ガスコンロの汚れは重曹を使うと楽に落とせるといいます。

「重曹にはガスコンロ汚れに適した3つのポイントがあります。

1つ目は重曹が弱アルカリ性であることです。焦げつきや油汚れは酸性のため、弱アルカリ性の重曹で汚れを中和することで、簡単に落とせるようになるのです。

2つ目は粒子が細かく水に溶けにくいことです。そのため、重曹を汚れに付けてこするとクレンザーの役割を果たしてくれます。

3つ目は発泡性があることです。重曹を温めると、二酸化炭素が発生します。この性質を利用して、汚れや焦げ付きなどを浮かせて剥がし落とすことができるのです」(鈴木さん)

ガスコンロの掃除の方法

具体的な掃除方法をガスコンロのパーツごとに紹介します。

▼準備するもの
重曹、ぬるま湯、スプレーボトル、スポンジ、歯ブラシ、ふきん、ラップやアルミホイル

▼重曹水を準備
スプレーボトルにぬるま湯100mlと重曹小さじ1杯を入れ、よく振って溶かす

【五徳の掃除方法】


「五徳は高熱にさらされる部品なので、焦げつきが頑固になっていることが多いです」(鈴木さん)

(1)五徳をコンロから外し、重曹水をスプレーする
(2)5〜10分放置し、汚れを浮かす
(3)汚れを水で洗い流す。スポンジや歯ブラシで軽くこするとよく落ちる
(4)ふきんで水分を拭き取る

【バーナーの掃除方法】


「バーナーは裏に細かい溝があるので、重曹水で浮かせて落とします」(鈴木さん)

(1)バーナーキャップをコンロから外し、歯ブラシで落とせる汚れは落とす
(2)重曹水をスプレーする
(3)歯ブラシで溝の汚れを落とし、溝以外はスポンジで軽くこする
(4)汚れを水で洗い流し、乾燥させる

【天板の掃除方法】


「天板は、傷つけないよう丁寧に掃除しましょう」(鈴木さん)

(1)汚れているところに重曹(粉)をまく
(2)ラップかアルミホイルに少し水をつけ、重曹ごと汚れをこすって落とす
(3)ふきんで汚れと重曹を拭き取る

頑固な汚れには

ただし、これらの方法でも汚れが落ち切らないこともあります。

「五徳のひどい汚れは、煮洗いするといいでしょう。鍋に水を張り、水200mlにつき重曹大さじ山盛り1を入れて、沸かします。沸騰したら五徳を入れて約10分煮て、火を止めて2時間そのまま置いておきます。

これで汚れが浮いてくるので、最後に重曹をかけて歯ブラシやスポンジでこすると、きれいに落ちます。

天板のひどい汚れは、スクレーパーやプラスチック製のカードなどで削り取ります。金属製のヘラや金属たわしでは、傷つけるおそれがあるのでやめましょう」(鈴木さん)

とても重宝する重曹ですが、取り扱いには注意も必要だといいます。

「重曹は弱アルカリ性で、比較的刺激の弱い汚れ落としですが、肌の弱い人にとっては刺激となる可能性があります。重曹水も同様なので、ゴム手袋を使用するなどしましょう。

また、アルカリ性なのでアルミや銅製品に使うと変色してしまいます。白木や畳も黄色いシミになったり、フローリングではワックスが剥がれるおそれがあります。ほかに、漆器や大理石、宝石等にもよくないので、使用時は注意しましょう」(鈴木さん)


キッチンは毎日使うところなので、汚れも溜まりやすくなります。重曹を使ったお手入れでキレイな状態を保ち、秋の料理をお楽しみください。

参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)

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