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どんぐり拾いの季節 虫がいないものを見分ける方法は?

ウェザーニュース / 2022年10月17日 9時30分

ウェザーニュース

秋が段々と深まり、公園などに足を運ぶと足もとに「どんぐり」が落ちているのを見かける時期になりました。

工作などで一度はどんぐりを拾ったことのある方も多いのではないでしょうか。中には、虫が入っていた経験のある方もいるかもしれません。

ここでは、どんぐりに虫が入っているかどうかの見分け方や、例え虫が入っていても出てこない“封じ方”をご紹介します。

どんぐりに潜むのはどんな虫?

「いわゆるどんぐり虫はシギゾウムシやチョッキリなどのゾウムシの仲間です。成虫は体長1cm足らずですが象のように長い「鼻」(正確には口吻)を持ったコウチュウ目の昆虫です。どんぐりが枝と一緒に落ちていたら、ハイイロチョッキリの卵が中に入っていると思ってください」というのは、大阪市立自然史博物館の学芸員、通称「どんぐり博士」の横川昌史さんです。

ハイイロチョッキリはどんぐりに産卵後、枝を切って落とすという、とてもユニークな行動をとると言います。

青く未熟のどんぐりに卵を産みつける

「どんぐり虫はまだ青く未熟などんぐりに卵を産みつけます。卵を産みつけられたどんぐりをよく見ると、“帽子”に直径1mmに満たない産卵跡があるのがわかります。拾ったどんぐりの腹に穴が開いていることがありますが、これはどんぐりの中で成虫になったどんぐり虫が出てきた穴です」(横川さん)

どんぐりを拾うときは、“帽子”の近くに産卵跡がないか、虫眼鏡で確かめると虫がいないどんぐりをゲットできるかもしれません。

虫が多いものと少ないもの

ひと口にどんぐりと呼んでいますが、どんぐりは様々な堅果類の種子です。虫が付きやすいどんぐりと虫が付きにくいどんぐりがあるのでしょうか。

「コナラやクヌギのどんぐりには虫が多いようです。京都でハイイロチョッキリの産卵について調査した人がいますが、コナラのどんぐりは約7割に虫がついていたそうです」(横川さん)

どんぐりにとって、どんぐり虫に産卵されると実を食べられて発芽できなくなることがあります。どんぐり虫に産卵されることは、どんぐりのなる木にとっては良いことではありません。

どんぐりを“虫封じ”するには?

拾ってきたどんぐりを並べて遊んだり、顔を描いて楽しもうと思っていたのに、虫が出てきたら幻滅です。どうしたらよいのでしょうか。

「どんぐりの“虫封じ”はいろいろありますが、手軽なのは家庭の冷凍庫に2〜3日入れておくことです。どんぐりの中の虫が凍死するので殻を破って出てくることはありません。熱湯で10分ほど煮沸しても“虫封じ”ができます」(横川さん)

他にも、電子レンジで加熱するというワザがありますが、電子レンジで加熱するときは殻が破裂してはぜることがあるので注意が必要です。

お子さんと一緒のどんぐり拾いや工作は楽しいものです。虫が出てきて台なしにしないために、産卵跡のないどんぐりを選んだり、出てこない“虫封じ”をぜひお試しください。

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