明日朝は放射冷却現象強まり冷え込む 各地で今季最低を更新か

ウェザーニュース

明日20日(木)の日本列島は移動性の高気圧に覆われ、全国的に穏やかに晴れます。放射冷却現象が強まることで朝は各地とも冷え込み、この秋一番を更新する所がある予想です。

今朝以上に冷え込む所も

大陸から高気圧が移動し、明日は日本列島を広く覆います。今日は雲が多かった関東南部や北日本の日本海側なども天気が回復して、全国的に穏やかに晴れる見込みです。

今夜から明日朝は放射冷却現象が強まることで気温が下がり、各地とも今朝と同じかさらに強い冷え込みとなります。朝の気温分布を見ると西日本や東日本でも、沿岸の一部をのぞいて10℃未満の所が多く、本州中部の山間部では濃い青色で示される氷点下の所もある予想です。

東京都心の最低気温は今朝とほぼ同じ11℃、名古屋市は今朝より低い10℃の予想となっています。

放射冷却とは？

放射冷却の仕組み

放射冷却は地表面から熱が放出されて冷える現象のことを指します。

昼間は地球から出ていく熱よりも太陽から受ける光のほうが強いため、地表は温められます。一方で夜は太陽光線はなくなるのに対し、地球からは赤外線として熱が放出され続けるために地表は冷えていきます。

放射冷却は冷え込んだ朝に限らず起きていて、それが顕著にあらわれたかどうかが気温の低下に影響しているのです。

風がなく良く晴れた日は放射冷却が強まりやすく、移動性の高気圧に覆われて秋晴れとなる日がこの条件に当てはまります。これから冷え込む日が増えてきますので、暖房器具や秋冬用の寝具は早めに準備しておくと良さそうです。