放射冷却現象が強まり冷え込む朝 東京で今季最低気温を更新

ウェザーニュース

今日20日(木)の日本列島は移動性の高気圧に覆われ、全国的に朝から晴れています。放射冷却現象が強まることで各地とも冷え込み、昨日に続きこの秋一番の寒さとなっているところが多くあります。

東京や名古屋、大阪で今シーズン一番の冷え込み

今朝は放射冷却現象が強まることで気温が下がり、各地とも昨日の朝と同じかさらに強い冷え込みとなっています。7時までの最低気温は長野県・野辺山で-3.9℃、長野県・菅平で-2.5℃など、本州中部の山間部では氷点下の地点が10地点以上あります。

主要都市の最低気温を見ると、東京で9.7℃、名古屋で10.4℃、大阪で12.0℃と、各地で今季最低の気温を更新しました。東京では今秋初めて10℃未満の一桁の気温となっています。

昨日も多くの地点で今季最低気温を更新していましたが、今朝もさらに更新しているところが多い状況です。

▼今日の最低気温（7時まで）
　札幌　　　6.1℃
　仙台　　　7.8℃（今季最低）
　東京　　　9.7℃（今季最低）
　名古屋　　10.4℃（今季最低）
　大阪　　　12.0℃（今季最低）
　広島　　　11.4℃
　福岡　　　12.8℃

放射冷却とは？

放射冷却の仕組み

放射冷却は地表面から熱が放出されて冷える現象のことを指します。

昼間は地球から出ていく熱よりも太陽から受ける光のほうが強いため、地表は温められます。一方で夜は太陽光線はなくなるのに対し、地球からは赤外線として熱が放出され続けるために地表は冷えていきます。

放射冷却は冷え込んだ朝に限らず起きていて、それが顕著にあらわれたかどうかが気温の低下に影響しているのです。

風がなく良く晴れた日は放射冷却が強まりやすく、移動性の高気圧に覆われて秋晴れとなる日がこの条件に当てはまります。これから冷え込む日が増えてきますので、暖房器具や秋冬用の寝具は早めに準備しておくと良さそうです。