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山形県で雄大な吊るし雲が出現 天気下り坂のサイン

ウェザーニュース / 2022年10月22日 9時12分

ウェザーニュース

今日22日(土)は山形県の上空に雄大な「吊るし雲」が見えています。天気下り坂のサインで午後には雨が降り出す予想です。

天気下り坂のサイン

「吊るし雲」は上空の風が強いときに発生します。秋田県から山陰沿岸には異なる風の衝突によって発生した帯状の雨雲があり、この雨雲周辺の上空では西風が強く吹いています。

山形県酒田のウィンドプロファイラの観測によると、7時から8時にかけて上空3,000~4,000mでは20m/s超の西風を観測しました。この風が月山を回り込んで、吊るし雲を作ったとみられます。

午後にかけてこの帯状の雨雲が接近して山形県内でも雨が降り出す見込みです。「吊るし雲」は天気下り坂を示唆する一つの前兆と言えます。

高い山の風下に現れる雲

吊るし雲の仕組み

吊るし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、一度出現すると場所がほとんど動かず「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれています。

・「上空の風が強い」
・「湿った空気が存在する」
という状況の時に発生しやすくなります。

上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができます。

時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲ができて風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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