10月26日は柿の日 栄養豊富な柿の健康効果とは
ウェザーニュース / 2022年10月26日 5時0分
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。柿が赤くなる秋は天候がよいので、体調を崩す人は少なく、医者は商売にならずに青ざめる、という意味です。これはおそらく、柿の健康効果も手伝って生まれたことわざでしょう。
では、その柿の健康効果とはどんなものがあるのでしょうか。
老化防止や美容、二日酔いの予防にもおすすめ!
まず特筆すべきは、ビタミンCの含有量です。甘柿は可食部100gあたり70mgと果物の中ではトップクラスで、1個食べると、ビタミンCの1日の摂取基準量を満たすことができます。ビタミンCは風邪の予防や免疫力アップ、美肌の育成・維持などに重要な働きをする栄養素です。
柿はビタミンCが豊富
柿には、クリプトキサンチンやリコピンなどのカロテノイドも含まれていて、これらは老化防止などの効果が期待できるそうです。
柿に含まれているタンニンの一種には、アルコールの有害な作用を抑える作用が期待でき、柿は二日酔いの予防や緩和にも役立ちます。秋が深まり、焼酎のお湯割りや燗酒がおいしいこの季節、「飲む前にまず柿」を習慣化すると、二日酔いを予防できるかもしれません。
さらに、タンニンには抗酸化作用もあるので、がんなどの抑制効果も期待できます。
正岡子規にちなんで、10月26日は「柿の日」
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」。これは明治時代に正岡子規が詠んだ俳句です。
子規は1895(明治28)年10月26日に奈良へと旅立ちました。その旅先で「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだといわれます。この俳句にちなみ、10月26日は「柿の日」に定められています。
日本での柿の歴史は古く、柿は奈良時代にはすでに食べられていたといわれます。
日本人になじみ深く、栄養豊富な柿。「朝の果物は金」ということわざがありますが、朝といわず、昼でも夕でも、柿の滋味(じみ)を味わってみてはいかがでしょうか。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
参考資料など
『新しい実践栄養学』(落合敏、主婦の友社)、『最新決定版 食材事典』(監修/廣田孝子、学研プラス)、『あたらしい栄養学』(監修/吉田企世子、松田早苗、高橋書店)、『日本の365日を愛おしむ』(本間美加子、東邦出版)
この記事に関連するニュース
-
好きなのは硬め?柔らかめ? 柿の上手な保存方法
ウェザーニュース / 2024年11月20日 5時10分
-
秋の食材・かぼちゃはダイエットにいい? おいしく健康的に食べる方法とは
オールアバウト / 2024年11月10日 20時15分
-
管理栄養士の「3つの“食ルール”」で10歳若返り! 髪・肌・体形の老化を抑制
週刊女性PRIME / 2024年11月10日 7時0分
-
乾燥肌を防ぐために今摂りたい栄養は? 秋の美肌を保つ食事
ウェザーニュース / 2024年11月5日 5時10分
-
「柿酢」は夜に吸収がアップ! 疲れを解消し血圧を抑える【時間栄養学的「気になる食品」】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月31日 9時26分
ランキング
-
1「僕は無実です。独房で5年半くじけずに闘い続けて良かった」2歳女児への傷害致死罪に問われた父親に『逆転無罪判決』
MBSニュース / 2024年11月28日 18時25分
-
2原発の汚染水処理めぐり12億円を詐取か…64歳の会社役員の男を逮捕 架空の発注があったかのように装った疑い
MBSニュース / 2024年11月28日 19時40分
-
3財源明確化、国民民主に求める=年収の壁で「論点」提示―自公両党
時事通信 / 2024年11月28日 16時5分
-
4194キロ衝突死、懲役8年判決…当時少年の男に危険運転致死を適用
読売新聞 / 2024年11月28日 15時40分
-
5「日本人は大好きだけど、もう限界です…」『ハッピーケバブ』在日クルド人の社長が悲鳴、親日感情をへし折る"ヘイト行為"の実態「理由もないのにパトカーを呼ばれて…」「脅迫めいた電話が100回以上」
NEWSポストセブン / 2024年11月28日 18時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください