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週刊地震情報 2022.10.23 21日(金)に福島県沖の地震で震度5弱 今月2日の九州以来

ウェザーニュース / 2022年10月23日 11時0分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べると少ない水準です。

特に地震が集中している地域はみられず、北海道から近畿、中国にかけて散発的に地震が起きています。震度3以上の地震は2回発生しました。(10月17日~10月23日10時の集計)

国内:福島県沖でM5.0 最大震度は5弱

福島県沖の地震

21日(金)15時19分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード5.0、深さ29kmと推定される地震が発生しました。この地震で福島県楢葉町で最大震度5弱、福島県広野町、富岡町、大熊町、双葉町、川内村で震度4、そのほか福島県の広い範囲で震度3を観測しています。

国内で震度5弱以上の揺れを観測するのは、今月2日に大隅半島東方沖で発生したマグニチュード5.9の地震以来。福島県沖を震源とする地震では、今年3月16日のマグニチュード7.4の地震以来です。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。

福島県沖では前述の通り、今年3月16日にマグニチュード7.4の地震が発生して、最大震度6強の強い揺れに見舞われました。今回の地震の震源は3月よりも南に少し離れており、メカニズムも違うことから直接的に関連する地震ではないとみられます。

福島県沖では10月になって、マグニチュード4クラスの地震が増え、震度3以上を観測するのは今回で3回目となります。いつ大きな地震が起きてもおかしくない領域ですので、改めて対策の確認などを行ってください。

世界:中米パナマ沖でM6.7の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震は中米パナマの沖で発生したマグチュード6.7です。

日本時間の20日(木)夜、中央アメリカのパナマ沖を震源とするマグニチュード6.7、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは北東ー南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

震源が浅く、海域での地震だったため発生当初は津波が懸念されましたが、周辺の検潮所での観測はありませんでした。

パナマ沖はココスプレート、ナスカプレート、カリブプレート、南アメリカプレートと4つのプレートが近接している領域です。マグニチュード7を超えるような大きな地震はココスプレートとカリブプレートの境界で起きており、今回の震源近くでは1962年にマグニチュード7.2、1934年にマグニチュード7.5の地震が発生しています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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