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明日8日(火)夜は「皆既月食」 太平洋側を中心に月食観測の期待大

ウェザーニュース / 2022年11月7日 11時26分

ウェザーニュース

明日11月8日(火)夜、日本全国で「皆既月食」が起こります。皆既月食は、月が地球の影に完全に隠されて、幻想的な赤銅色の満月が見られる天体現象です。

次に日本で皆既月食が見られるのは、約3年後の2025年9月8日となります。

気になる8日(火)夜の天気は?

明日8日(火)夜は冬型の気圧配置となり、太平洋側の地域を中心に晴れて月食がバッチリと見られるところが多くなります。関東や関西、東海などの都市部でも月食の様子を観察できそうです。

一方、日本海側の地域では寒気の影響で雲が多くなり、雨の降るところもあります。バッチリと見えるところは少なく、北陸や東北、北海道の一部では観測が難しくなりそうです。

沖縄も湿った空気の影響を受けて雲が多くなり、先島諸島などでは雨の降る可能性もあります。

約86分間に渡って皆既食が続く

11月8日 月食の動きと時刻(東京)

月食は全国どこでも同じタイミングで起こります。今回は月が地球の影の中心近くを通るため、皆既食の時間は比較的長くなる見込みです。皆既食の始まりから終わりまで、約86分間に渡って皆既食を見ることができます。

▼月食の時刻(全国共通)
部分食の始まり 18時09分頃
皆既食の始まり 19時16分頃
皆既食の最大  19時59分頃
皆既食の終わり 20時42分頃
部分食の終わり 21時49分頃

西のエリアほど月が昇るのは遅く、西日本では部分食の開始時は月の高度はまだ低めです。部分食のはじめから観測する場合は、空の開けた場所からお楽しみください。

442年ぶりの皆既月食+惑星食

月食の最中に、天王星が月を出入りする「天王星食」が起こります。日本で皆既月食と惑星食が同時に見られるのは1580年7月26日以来、442年ぶりです。

今回は小笠原諸島を除く日本の多くのエリアで見ることができます。天王星は肉眼で見るには難しい明るさのため、双眼鏡や望遠鏡を使ってお楽しみください。

▼天王星食の時刻(地域で異なる)
・那覇 潜入開始 20時13分(皆既食中)
    出現開始 20時54分(部分食中)
・東京 潜入開始 20時41分(皆既食中)
    出現開始 21時22分(部分食中)
・札幌 潜入開始 20時49分(部分食中)
    出現開始 21時47分(部分食中)

次回、日本で皆既月食と惑星食が同時に起こるのは2344年までありません。地球全体でみても、次回に部分月食と惑星食が同時に起こるのは2106年で、皆既月食となると2235年までないようです(全惑星食が対象)。

参考資料など

国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/

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