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皮膚科医に聞く、乾燥肌の症状別おすすめクリームは?

ウェザーニュース / 2022年11月10日 5時0分

ウェザーニュース

空気が乾燥する季節になり、肌荒れが気になる人も増えてきたのではないでしょうか。

そこで、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に、乾燥肌の症状別で効果的なクリームの使い方を教えていただきました。

かさつき・粉ふき

保湿系のクリーム・ローションなど

乾燥肌の初期の段階です。ワセリン、スクワラン、セラミドなどを含む保湿系のクリームやローションがおすすめです。

「寝る前に気になるところにたっぷりクリームを塗りましょう。一晩でかなり改善が望め、毎晩続ければ比較的スムーズによくなります」(野村先生)

ゴワゴワ(硬くなる)

尿素系のクリーム

指先、ひじ、ひざ、かかとなどに多いのが、皮膚が角化している状態です。尿素には保湿効果のほか、角化した肌をやわらかくする効果も望めます。

「ただし、尿素系のクリームは、荒れてしまった肌や傷には刺激になることもあります。ある程度肌がやわらかくなったら、保湿系やビタミン系のものに切り替えるといいでしょう」(野村先生)

かゆみ・痛み

ビタミン系・かゆみ止め系

かぶれ、軽いあかぎれ、しもやけなどでかゆみや痛みを感じる人には、クロタミトン、ジフェンヒドラミンなどの、かゆみ止め成分が配合されたものや、ビタミンE配合のクリームがおすすめです。ビタミンEは、血行を改善する効果もあります。

「冷えや乾燥がひどい場合は、マッサージをしながらたっぷり塗ると効果的です」(野村先生)

乾燥を感じていない段階

保湿系のローションなど

「乾燥肌でなければ、今のお手入れを持続するのが一番でしょう。ただし、自覚がないだけで、太ももやわき腹など見逃しがちな部位が乾燥しているケースもあります。保湿系のローションを塗って肌がすべすべになったことで、自分の肌荒れに初めて気づく人もいます」(野村先生)

クリームがベタベタして苦手なら?

クリームなどは、使用量を守ることが大切です。

「昼間はローションや乳液など軽いタイプをこまめに使い、寝るときにクリームをしっかり塗ってください。全体にローションを使用して乾燥が強い部分にクリームを重ね塗りしたり、クリームを塗った後に綿の手袋や靴下、Tシャツなどでカバーすることも効果的です」(野村先生)

大切なのは、こまめなケア。乾燥しがちな時期は、手を洗った後やお風呂上がりなどに、必ず保湿してください。

「それでも肌荒れが進むケースもあります。じくじくしたり、出血したり、かゆみで無意識にかいてしまうようになったら、すぐに医療機関での適切な治療を受けましょう」(野村先生)

しっかり肌のお手入れをして、健やかな肌を守っていきましょう。

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