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食欲の秋に知っておきたい消化の良い食品・悪い食品

ウェザーニュース / 2022年11月15日 9時0分

ウェザーニュース

美味しいものいっぱいの食欲の秋!は、つい食べ過ぎて胃腸に負担がかかりやすい季節でもあります。

消化に良いものと悪いものを、草間かほるクリニック(東京・麻布十番)の草間香院長に伺いました。

お腹の調子が悪いときは「加熱」「細かく」

胃もたれなどお腹の調子が悪いときは、どんなことに気をつければお腹の調子が良くなるのでしょうか?

「それには、調理法と食材選びが大切になります」と、草間院長は語ります。まずは調理法について、いくつかのポイントを挙げていただきました。

「調理する際は、【加熱調理(煮る、蒸す、焼く)】【具材は細かくする】【油や香辛料は控える】【味は薄め】の4つのポイントを心がけましょう。

ほとんどの食材は、適度に加熱することで柔らかくなり、消化しやすくなるのです。また、具材を細かくした方が消化される時間が早くなるので、調理の際に細かく刻むことも大切です。もちろん、よく噛んで食べることも忘れないようにしてください」(草間先生)

消化の良い食品と悪い食品とは?

食材を選ぶときのポイントも教えてもらいました。

「まず、胃腸への負担が大きい刺激物や脂っこいものは控えましょう。また、負担を避けるためにも、なるべく早く消化できる食材を選んでください。胃腸が弱っているときは、消化されにくい食物繊維や脂肪が少なく、たんぱく質やビタミンなど栄養がなるべく多く含まれるものがオススメです。

では具体的に消化の良い食品例、消化の悪い食品例を見ていきましょう。

「同じ穀類や野菜類でも、何を選ぶかによって消化の良し悪しが決まります。胃腸の調子が良くないときは、消化の良い食品を選んでください」(草間院長)

「えっ! この食品も消化に悪いの?」

この表を見て、意外なものが消化に悪いと気づいた方もいると思います。

「『そば』や『コンニャク』などは、消化に良さそうなイメージがあるようで、良く驚かれます。

消化に良いうどんと同じ麺類なので、そばも消化に良いと思われていますが、一般的に、そばにはうどんの約2倍の食物繊維と脂肪が含まれているのです。そのため、小麦粉で作られているうどんの方が、消化に良いのです。

低カロリー食として有名なコンニャクも勘違いされがちですが、消化の悪い食品になります。これはコンニャクの成分が、人の体では消化できないからなのです。コンニャクの主成分は、水に溶けない不溶性の食物繊維。ダイエット目的で大量に食べても、下痢を起こすことがあるので注意が必要です」(草間院長)


腸に負担がかかる食品や食べ方を上手に避けながら、食欲の秋を満喫しましょう!

参考資料など

文部科学省「食品成分データベース」

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