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乾燥シーズンに嬉しい美肌効果も? アスタキサンチンを多く含む食材は?

ウェザーニュース / 2022年11月19日 5時0分

ウェザーニュース

空気の乾燥が気になってくる秋に、美肌の強い味方があるといいます。体のなかからきれいになるための知恵を管理栄養士の柴田聡美さんに伺いました。

アスタキサンチンとは?

立冬を過ぎると、朝晩の冷え込みが本格的になり、空気も急激に乾燥してきます。肌にとって、厳しい季節の到来です。柴田さんは「この時季にとり入れたいのがアスタキサンチン」と言います。

「アスタキサンチンは、食物に含まれる色素成分の一種です。エビやカニ、サケなどの魚介類の赤色がアスタキサンチンです。アスタキサンチンが注目されているのは、その強い抗酸化力です」(柴田さん)

人体では、呼吸で取り込まれた酸素から数%の活性酸素が発生しています。活性酸素は酸化させる力が非常に強い酸素で、微量ならば病原菌を退治するなど体の役に立つ働きをします。しかし増え過ぎると細胞や遺伝子にダメージを与え、動脈硬化やがん、老化、免疫機能の低下など様々な問題を引き起こしてしまいます。

「活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑えてくれるのが、ポリフェノールやカロテノイドなどの抗酸化物質です。アスタキサンチンはカロテノイドの一種ですが、その優れた抗酸化力と働き方で近年注目されているのです」(柴田さん)

乾燥シーズンに嬉しい美肌効果も

アスタキサンチンの効果とは、どのようなものでしょうか。

「アスタキサンチンは活性酸素の一種である『一重項酸素』への効果がとても高いことがわかっています。

例えば肌が紫外線を浴びたときに一重項酸素が発生してダメージを与えるのですが、アスタキサンチンはこれを抑えてくれるのです。そのため、シミやシワ、くすみなどの予防効果が期待できます。また、アスタキサンチンは、肌の保水や皮脂の減少も防ぐとされています。

そのほか、眼精疲労の改善や白内障の予防、自律神経のバランス調整、脳疾患の予防、疲労回復、ダイエットやメタボリックシンドロームの改善など、さまざまな健康効果がわかってきています」(柴田さん)

どんな食材に含まれる?

素晴らしい効果の期待できるアスタキサンチンですが、人の体内ではつくられないといいます。

「アスタキサンチンの効果を得るためには、食物から摂ればいいのです。アスタキサンチンは、もとは海中の藻類に含まれ、それをエサとするオキアミからエビやカニ、サケなどへと食物連鎖で取りこまれています。含有量が多い代表的な食材は次の通りです」(柴田さん)

「嬉しいことに、多くは秋から旬を迎える食材です。旬の野菜などと合わせて食べれば、ビタミンCやEなど他の抗酸化物質もたっぷり摂ることができます。おいしく、健康効果もより高まります」(柴田さん)

秋や冬に旬を迎える身近な食材で美肌や健康効果が期待できるのですね。毎日の生活に何かぜひ取り入れてみませんか。

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