まるで空に横断歩道 この雲はどうやってできる？

ウェザーニュース

今日11月17日(木)の大阪でこんな横断歩道のような面白い雲が現れました。

「こういう雲たまに見る！」という方も多いかもしれませんが、この波打つように見えるこの雲は波状雲と呼ばれる雲です。

空気が上下に動くことで発生

波状雲の仕組み

波状雲は、上空の大気の波によって空気が上下に動くことで発生する雲です。

雲が発生しやすい湿度や気温の条件が揃っている時に、空気が持ち上げられる所では雲が発生し、引き下げられる所では雲が消えます。そのため、波打つような形の雲になるのです。

波状雲は大気の波や気温、湿度の条件により様々な高さに現れます。高い所に現れる波状雲は一つ一つが細く、隙間からは青空が見られることがあります。一方で、低い所に現れる波状雲は一つ一つが太く、青空はあまり見られません。

また、空一面に広がることもあれば、空の一部でのみ出現することもあります。

今日の波状雲は空の一部のみに出現し、一つ一つは太めですが青空が見えているため、高い所で雲が出来ていると考えられます。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）

参考資料など

気象衛星可視画像：NICT-情報通信研究機構