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土に埋める方法も? 長ネギの上手な保存テクニック

ウェザーニュース / 2022年11月26日 10時35分

ウェザーニュース

冬の鍋には欠かせない長ネギ。寒くなってくると長ネギは甘みが増して一層美味しくなります。しかし、そのまま野菜室に入れて保存しただけだと、せっかくの美味しさが台無しになることがあります。

そこで上手な長ネギの保存法を、千葉県船橋市の青果店、大吉青果の大久保沙英子さんに伺いました。

長ネギは生命力が強い野菜

長ネギはもともと中国などの乾燥地帯が原産地で、乾燥に強く生命力も旺盛な野菜として知られています。

「表面がパサパサと紙のように乾燥していても、芯は生きているので表面をむけば食べることができます。ただ、乾燥させてしまうと皮をむく量が増えてしまい、結果的に可食部分が少なくなってしまいますし、味も落ちてしまいます。

長ネギは3本ぐらいが一束になって売られていることが多いので、1回では使いきれないことがほとんどです。そのため、乾燥させずに最後までおいしく食べきれる保存法が重要です」(大久保さん)

冷蔵や冷凍で上手に保存

上手な保存法を教えてください。

「長ネギなどの野菜は、育った環境と同じように、立たせた状態で保存するのがオススメです。横にすると上に向かって立ち上がろうとしてエネルギーを使ってしまうため鮮度が落ちる傾向にあります。

そこで、濡らしたキッチンペーパーなどでくるんでからポリ袋やチャック付き保存袋に入れ、野菜室に立てて保存するのが理想です。ただ、長いので立てられない場合も多いと思います。そこで10cm程度にカットしてから同じようにチャック付き保存袋に入れ、立てて野菜室でもOKです。

また、長ネギを薬味にする場合も多いと思いますが、そういうときは小口切りにしてから冷凍しておきましょう。場所もとりませんし、さっと使えて便利です」(大久保さん)

根付きのネギならおいしく長期保存可

泥ネギの場合は土を使った保存方法もあるといいます。

「うちでも今頃から扱っていますが、根付きの泥ネギは長期保存におすすめです。庭でもプランターでもいいのですが、泥ネギを斜めにして白い部分に土をかぶせておくと、鮮度が保たれて長く保存できます。

5kgの米袋の空き袋に土を入れてそこに埋めておいても大丈夫です。白い部分に土がかぶっていれば、根から水分を吸収するので乾燥も防げます」(大久保さん)

長ネギは葉の部分にはβ-カロテン、ビタミンCなどが豊富です。また白い部分に多い硫化アリルは、消化液の分泌を促して食欲を増進させたり、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復につながる効果があると言われています。これからますます美味しくなる冬の長ネギ。上手に保存して最後までおいしくいただきましょう。

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