エレガントな手袋の脱ぎ方とは？すぐに役立つ”優雅”な作法

ウェザーニュース

一段と寒さが増して手袋が恋しくなる時期になりました。手袋にはファッションとしての要素があり、冬のコーデに欠かせないアイテムです。

手袋をつけたり、外す時に美しい所作があるのをご存知ですか？貴婦人が身につけているエレガントな手袋作法をファッション評論家の出石尚三さんに聞きました。

手袋を剥(む)く理由

「まずは、限りなく手にフィットしたものを選ぶことが大切。『手よりも小さい手袋』それがエレガントな手袋選びの理想です」(「フィット・ライク・ア・グローブ」という上流階級の慣用句があるといわれています)。俗に『爪の形がくっきり浮かびあがる手袋』なんてことが言われたものです。いつもよりもひとサイズ小さいものを選びましょう」

「では、『手よりも小さい手袋』を、どうやって脱ぐのか。実は手袋は脱ぐものではないのです。正しくは、『剥(む)く』ものなのです。手袋をよく見てください。ファッショナブルな手袋には必ずスリットが入っています。そのスリットを上手に使って、『剥く』。つまりは、手袋を裏返すわけです」

「手袋の半分、要するに指の付け根あたりまで裏返したところで、『手を洗う』。あたかも手を洗うようなしぐさをします。すると手袋は楽に脱げるというわけです。この手袋の脱ぎ方が、上流階級では最高に優雅なふるまいとされているのです」(出石さん)

手袋のスリットを持つ

指の付け根あたりまで裏返す

「手を洗う」ように剥く

手袋を付ける時は？

「脱ぐ時の逆でいいんです。まず半分ほど裏返して、指だけをきっかり入れる。その後に、残り半分をもとに戻せばいいだけです。
これで完全にフィットした手袋を装着できます」(出石さん)

年末年始はイルミネーションやクリスマス、初詣など外で楽しむイベントが盛りだくさんの時期です。手袋やマフラーの小物などもできるだけ気遣って、おしゃれに暖かく過ごしたいですね。