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冬場の結露で発生 窓サッシのカビを除去する方法

ウェザーニュース / 2022年11月27日 9時15分

ウェザーニュース

師走(12月)も迫り、そろそろ大掃除が頭をよぎる季節。室内外の温度差が大きくなる冬場は、結露によって窓サッシのカビなどの汚れが繁殖しやすい季節です。

そこで、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、窓サッシのカビを取り除くための簡単で役に立つ方法を伺いました。

結露はカビの発生源に

結露の原因と悪影響はどのようなものですか。

「外気温が下がると、とくに北向きの窓は水滴が溜まりやすいために結露が発生し、空気中に舞うほこりなどを取り込んでカビが繁殖しやすくなります。窓サッシのレールやゴム製のパッキンに付いた黒カビはとくに“頑固”で、水拭きだけではなかなか取り除くことができません。

カビをそのまま放置しておくとアレルギー症状を起こす大きな原因となります。カビがしつこいこびり付きになってしまう前に、適切な方法で除去してください」(鈴木さん)

しつこいカビには“漂白剤ペースト”

具体的にはどのような方法でしょうか。

「窓サッシではゴム製の枠にカビが付きやすくなります。ゴム枠にはふだんのちょっとした汚れがめだたないよう黒っぽい色の素材が用いられることが多くなっています。汚れを見落とさず、カビ取り剤か衣料・台所用の塩素系漂白剤に中性かアルカリ性の洗剤を混ぜたもので、しっかり拭き掃除をしてください。

黒カビなどのしつこい汚れには、塩素系漂白剤と片栗粉の併用が効果的です。液体の漂白剤は流れ落ちやすく、アルミサッシに付着したままだと変色や腐食の原因になってしまいます。そこで片栗粉を練り込んでペースト状にしておき、液垂れを防ぐとともに汚れにしっかり密着させてカビを取り除くのです。

“漂白剤ペースト”を黒ずんだ部分にべっとりと塗り込み、5分ほど置いたのち、ティッシュペーパーなどで水拭き、乾拭きをしていきます。塩素系漂白剤はゴムを劣化させてしまう性質をもっているので、放置している時間が長くならないように注意してください。また、手が荒れやすい方は前もってゴム手袋を着けるなどして、直接ペーストに触らないように気をつけましょう」(鈴木さん)

カビ取り剤や漂白剤を使わない方法も

小さい子どもがいる家庭などでは、カビ取り剤や塩素系漂白剤を使うのが不安な人は、ある身近なアイテムで代用できるそうなので、オススメです。

「酢と重曹でカビを除去する方法があります。酢と重曹を合わせると化学反応によって二酸化炭素の泡が発生し、カビを浮かせる効果があるのです。

酢を2倍に薄めてカビを濡らし、上から重曹の粉を振りかけてブラシでこすり、もう一度薄めた酢をかけて、最後に水分を拭き取ります。

酢は水垢(みずあか)対策にも有効です。酢は水垢を軟化させる性質をもっているので掃除がしやすく、洗剤などを使うよりも効果があるのです。酢をしみ込ませたキッチンペーパーを5~10分ほど水垢の上に置いておき、最後にやさしくこするだけで十分です」(鈴木さん)

窓サッシのカビ予防には、日頃からこまめに換気や除湿、結露の拭き取りを心がけることも大切です。

カーテンなどで隠されているとつい見落としがちな場所ですが、カビが付着したまま年を越すことなどがないようひと手間を惜しまず、適切な窓サッシ掃除の方法を試してみてください。

参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)

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