ハワイ・マウナロア火山で溶岩の噴出続く 現時点で住民への溶岩流の影響なし
ウェザーニュース / 2022年11月29日 11時45分
日本時間の昨夜、38年ぶりの噴火活動が始まったハワイ島・マウナロア火山では溶岩の噴出が続いています。現時点では地元住民への溶岩流の影響はないものの、現地当局は警戒レベルを最も高い”WARNING”としており、今後の活動に注意するよう呼びかけています。
北東側のリフトゾーンで溶岩噴出
ハワイ・マウナロア火山の噴火活動は1984年以来38年ぶりです。活動が始まった際は噴煙を上空10,000m以上まで上げていましたが、その後は噴煙は収まり、溶岩の噴出が中心になっています。
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ハワイ火山観測所によると、マウナロア火山の噴火は、頂上から北東側に伸びるリフトゾーンと呼ばれる割れ目地形に沿って拡大しており、亀裂から溶岩が噴出している状況です。
現時点で溶岩流は北東側のリフトゾーンから拡大する兆候はみられておらず、地元住民への直接的な影響が出ていません。ただ、噴火に伴う火山ガスや、細かい火山灰、「ペレーの毛」が風下に運ばれるため注意が必要としています。
※ペレーの毛:溶岩の飛沫が空気中で冷やされた髪の毛のような噴出物。ハワイでは火山の女神であるペレーにちなんで、ペレーの毛と呼んでいる。
また、過去のマウナロアの活動から、リフトゾーンでの噴火の初期段階は短期間で状況が変わることがあり、溶岩流の位置や流路は急速に変化する可能性があるとしています。警戒レベルは最も高い”WARNING”が継続されており、今後の活動に注意が必要です。
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