花粉飛散予想 スギ花粉は2月上旬に九州・関東などで飛散開始、関東以西で飛散量増
ウェザーニュース / 2022年12月1日 12時0分
第2回ウェザーニューズ花粉飛散傾向
![](http://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202211/202211300125_top_img_A.jpg?1669822932)
2023年は、2月上旬に九州、近畿や東海の一部、関東でスギ花粉の飛散が始まる予想です。飛散量は2022年と比べると、北日本や北陸で少なくなるものの、関東や東海、西日本では多くなる予想です。花粉症の症状が重くなるおそれがあるため、事前の対策にお役立てください。
■ポイント ■
・2月上旬から九州、近畿や東海の一部、関東でスギ花粉の飛散開始・スギ花粉のピークは2月下旬〜3月下旬、ヒノキ花粉が3月下旬〜4月中旬
・飛散量は関東や東海、西日本で2022年より多くなる予想
2月上旬から九州、近畿や東海の一部、関東でスギ花粉の飛散開始
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始めます。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右します。
花粉の飛散開始時期に影響する2022年12月〜2023年2月の気温は、北日本でほぼ平年並み、東日本と西日本は平年並みか低い傾向となります。1月は上空の強い寒気の影響で西日本や東日本を中心に低温となる予想ですが、2月はほぼ全国的に概ね平年並みの気温となる予想です。
このため、2023年の花粉の飛散開始時期は、過去10年の平均と比べると九州から東北では概ね同程度、北海道ではやや早くなると予想しています。
2月上旬に九州、近畿や東海の一部、関東でスギ花粉の飛散が始まり、2月中旬には中国・四国、近畿や東海の広範囲のエリア、東北南部の一部でも飛散が始まる見込みです。2月下旬になると北陸や東北南部、3月上旬には東北北部でも飛散が始まる見通しです。
なお、詳細な飛散開始時期は1月下旬以降の気温動向に大きく左右されるため、最新の情報をご確認ください。
スギ花粉の飛散ピーク時期は2月下旬〜3月下旬、ヒノキ花粉は3月下旬〜4月中旬
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花粉飛散ピーク予想
九州では2月下旬~3月中旬、中国・四国から関東は2月下旬~3月下旬にスギ花粉の飛散ピークを迎える予想です。北陸や長野、東北南部のスギ花粉の飛散ピークは3月上旬〜4月上旬、東北北部では3月中旬~4月下旬になるとみています。
3月後半に入るとスギ花粉の飛散は徐々に収まり、代わって西日本からヒノキ花粉の飛散が増えていきます。
ヒノキ花粉の飛散ピークは九州から関東で3月下旬〜4月中旬、東海で4月上旬~中旬、北陸や長野では4月上旬~下旬、東北南部では4月中旬〜下旬とみています。ただ、北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みです。
飛散量は関東以西で2022年より増加、北日本は少なくなる予想
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2023年花粉飛散傾向(2022年比)
2023年の花粉飛散量は2022年と比べると、北日本や北陸で少なくなるものの、関東や東海、西日本では多くなる予想です。西日本では2022年比で約1.7倍で、3倍以上の飛散量になる地域もあります。
一方、2022年に飛散量が多かった北日本では飛散量が減少し、2022年比で半分以下となる地域もあるとみています。
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2023年花粉飛散傾向(平年比)
平年(2013年〜2022年の飛散量の平均)との比較でも、西日本はやや多く、北日本はやや少ない見通しです。東日本は概ね平年並みで、全国平均では113%となる予想です。
雄花調査の結果
ウェザーニューズでは2022年の夏の天候や年ごとの飛散量傾向、雄花調査の結果などを総合的に考慮して2023年の花粉飛散量を予想しています。
本発表では2022年11月12日〜21日にウェザーニュースアプリのユーザーから寄せられたスギの“雄花リポート”を活用しています。
雄花リポートを集計した結果、雄花の数が「昨年と同程度」や「昨年より多い」という回答がより多く寄せられ、「昨年より少ない」という回答は比較的少なくなりました。
本発表では、これらの雄花調査の回答を考慮し2023年の予想飛散量を第1回発表から一部更新しています。
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