西日本上空に12月としては強い寒気 市街地でも積雪に
ウェザーニュース / 2022年12月18日 9時0分
今日18日(日)の西日本は12月としてはかなり強い寒気の南下に伴い、日本海側だけでなく、九州南部や四国まで雪雲が広がっています。すでに雪が積もり始めており、午後にかけて警戒が必要です。
すでに10cm近い積雪の所も
西日本の上空1500m付近は、平地で雪になる目安の-6℃以下の寒気にすっぽり覆われ、山陰付近には-12℃以下の寒気も近づいています。松江の高層観測で12月に-12℃以下を観測すれば、2014年以来で、この時期の西日本としてはあまりない強さの寒気です。
12月はまだ日本海の海水温が高いため、上空との温度差が大きくなって雪雲が発達しやすくなります。日本海側では市街地でも積雪が増えており、9時の時点で鳥取市で9cm、兵庫県豊岡市で8cm、佐賀市で3cmを観測しました。雪雲が太平洋側まで広がったことで、和歌山市と徳島市では初雪を観測しています。
これから午後にかけても冬型の気圧配置が続き、断続的に雪は降る見込みです。明日19日(月)朝にかけて山沿いでは10cm以上、内陸部で5cm以上の新たな積雪が予想されます。路面状況の悪化などに警戒をしてください。
北陸や北日本は大雪、吹雪に警戒
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202212/202212180065_box_img2_A.jpg?1671320719)
19日(月)朝までの24時間の積雪予想
北陸や北日本では大雪のおそれがあります。
日本海ではJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる発達した雪雲の帯が形成され、雪雲が断続的に北陸から東北南部に流れ込んで強い雪を降らせる見込みです。
活発な雪雲のかかりやすい状況は19日(月)にかけて続き、山間部など多い所では局地的に24時間で100cm以上の雪が新たに積もるとみられます。
山沿いだけでなく、平野部でも短期間に積雪が急増するおそれがあり、立ち往生などの大規模な車両滞留が発生してもおかしくありません。移動の際は道路情報や規制等をあらかじめ確認し、無理をしないようにしてください。倒木による停電や、落雪・なだれ等にも警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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