12月22日(木)夕方、水星が東方最大離角に

ウェザーニュース

水星が今日12月22日(木)に「東方最大離角」を迎えます。

普段よりも空高くに昇るため、観測しづらい水星を見られるチャンスです。

東方最大離角とは？

地球から見て水星が太陽から東側に最も離れる現象のこと。

地球の内側を公転する水星は、見かけ上では太陽から大きく離れることがなく、日の入り後の西の低空か、日の出前の東の低空にしか見えません。太陽から最も離れる最大離角の際は、日没後に普段よりも空高くで昇るため観測チャンスとなります。

観測は日の入り後の南西方角を

内惑星は地球から見ると常に太陽に近い方向に見えることになります。そのため、日の入り後の西の低空か、日の出前の東の低空にしか現れず、観測しづらい惑星です。

日の入り45分後の高度は約6度とかなり低く、さらに低空では金星の姿もあります。明るい金星を目印にして水星を探してみてください。低空に出現するため、西南西の空が開けたところからの観測がおすすめです。

▼22日(木)に沈む時刻（東京）
　太陽 16:32
　金星 17:34
　水星 17:58

気になる天気は？

天気分布予想　22日(木)18時

関東南部や東海、近畿北部は天気が回復し、日の入り頃には星空を見られるところが多くなる見込みです。

一方、九州や中四国、日本海側のエリアは雨や雪が降りやすく、観測には不向きな空になりそうです。

参考資料など

『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/