年末年始の帰省・Uターンラッシュは北日本を中心に荒天のおそれ

ウェザーニュース

2022年もあとわずか。この先、年末年始は冬型の気圧配置になる日が多く、強い寒気が流れ込むタイミングで雪と風が強まり荒天に見舞われるおそれがあります。帰省ラッシュ・Uターンラッシュなど往来が多くなるタイミングで天気が荒れる可能性があるため注意が必要です。

29日は冬型、北日本に強い寒気

官公庁や多くの企業で仕事納めとなる28日(木)から29日(金)にかけて、北海道の上空約5,500mに−42℃という非常に強い寒気が南下する予想です。大雪の目安となる−36℃以下の寒気は北海道の広い範囲や東北北部を覆うため、大気の状態が不安定になり、雪雲が発達しやすくなります。

北日本日本海側やJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が接近する北陸では、吹雪や大雪などの荒天に警戒が必要です。

山沿いを中心に積雪が急増し、交通機関に影響が出る事態も想定されます。帰省ラッシュのピークに当たる可能性があるので、北日本や北陸方面に移動する場合は最新の気象情報・交通情報を確認するようにしてください。

Uターンラッシュも荒天警戒

大晦日から元日にかけては、強い寒気が去って冬型の気圧配置が緩むため、比較的穏やかな空になります。

ただ、2日(月)以降は再び上空の寒気が南下傾向です。3日(火)には上空5,500mで−39℃という非常に強い寒気が北海道全道を覆い、大雪の目安となる−36℃の寒気は東北まで南下。仕事始めの4日(水)にかけて寒気のピークが続く見込みです。

1週間先の予報でまだ不確実性がありますが、Uターンラッシュのタイミングで荒天に見舞われる可能性があります。年末年始に帰省や旅行による移動を予定している場合は今後の予報をこまめにチェックし、いざという時に速やかに予定が変更出来るよう、準備しておくと良さそうです。

荒天に加えて寒さにも注意を

札幌は雪の日が多いなか、特に29日(木)は大きな雪マークで大雪に対する注意を喚起しています。強い寒気が南下する1月2日(月)から3日(火)の最高気温は−5℃予想と、凍てつくような極寒になる見込みです。

関東など太平洋側は晴れる日が多い予想ですが、寒気の強まる2日(月)から3日(火)については大阪や名古屋など太平洋側でもにわか雨や雪の可能性があります。また、3日(火)は日中も10℃に届かない予想で、寒さに注意が必要です。