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ツルに注目!? 甘いリンゴを一目で見分けるには?

ウェザーニュース / 2023年1月14日 5時0分

ウェザーニュース

冬においしいりんご。香り高く甘いりんごの見分け方について、青森のりんご生産者団体、りんご産地市場などが運営するバーチャル大学「りんご大学」の三上聖華(みかみさとか)さんに教えていただきます。

りんごの“蜜”の正体は?

見た目は同じようなりんごでも、おいしさに違いがあるのはなぜなのでしょうか。

「りんごのおいしさは、糖度と香りなどにあります。よく“蜜入りりんご”といいますが、蜜が入って完熟したりんごは、甘く果汁も多く、歯応えもよいものです。

甘さは、太陽の光をたっぷり浴びて葉で作られた養分=でんぷんが実に結集し、熟す過程で『ソルビトール』などの糖分に変化したものです。

ソルビトールは、さらに果糖やショ糖、ブドウ糖に変換されて、細胞内に蓄えられます。ところが糖分が多くなり過ぎると細胞内には入りきらず、細胞と細胞の隙間に溜まり、水分を引き寄せてしまいます。これがりんごの“蜜”の正体。つまり、完熟して甘くなった結果できるのが蜜なのです」(三上さん)

ぜひとも蜜入りのおいしいりんごを手に入れたいのですが、見分けることはできるのでしょうか。

「おいしいりんごには、いくつかの特徴があります。それを知っておけば、誰でもよりよいりんごを見つけることができますよ」(三上さん)

おいしいりんごを一目で見分けるコツ

次の3つに注意すると、おいしいりんごを見分けられるといいます。

(1)ツルの太さ


まず注目すべきなのは、りんごのツルの状態です。

「ツルは、りんごの実が枝とつながっている部分。葉で作られた養分はツルから供給されることで、大きく重く実っていくのです。つまりツルが太くしっかりしているのは、たくさんの栄養を受け取り、甘くおいしく育っている証です。太いツルがピンと張っている、新鮮なものを選びましょう」(三上さん)

(2)色


りんごの色が鮮やかなことも、おいしい印です。

「赤いりんごなら、全体的に色つやがよいものを選びます。下の部分まで濃い赤色になっているのが、糖度が高いものになります。無袋(むたい)栽培のものは、太陽の光を浴びて育っているので糖度も高く、品種によっては蜜がたっぷり入ります」(三上さん)

(3)いぼり


表面が少しボコボコしているりんごを見つけたことはないでしょうか。手に取ると、ずっしりと重みがあり、高確率でおいしい“蜜入りりんご”だといいます。

「ボコボコしているのは『いぼり』といって、りんごの王様を見分ける特徴です。いぼりりんごはさまざまな条件が必要で、1本のりんごの木のなかでも成熟した枝のみに結実するもの。売り場でもツルツルのりんごに混じって並んでいますが、見つけたらぜひ食べてみて下さい」
(三上さん)

一目というわけにはいきませんが、そのほかにも、持ったときにずっしり重さを感じるもの、お尻の部分が黄色や赤くなっているもの、果実の上の部分である「ツル元」が深くくぼんで変形のないものも、おいしいりんごの印だそうです。

「おいしい完熟りんごも貯蔵しているうちに、蜜は徐々に減っていきます。家庭では長く保管せず、早めに食べ切ることをお勧めします」(三上さん)

りんごはビタミンCやカリウム、ポリフェノールなどの栄養成分も豊富です。おいしくいただき、冬を元気に過ごしましょう。

参考資料など

取材協力・画像提供/りんご大学

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