7日(火)と10日(金)に南岸低気圧 雨雪の要因は寒気の強さ

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来週は本州の南岸を相次いで低気圧が通過します。

関東では7日(火)は広く雨になる見込みですが、10日(金)は平野部でも雪になる可能性があります。その要因は寒気の強さです。

火曜日は寒気が北上　金曜日は寒気が残った状態で低気圧が接近

来週7日(火)は、九州で広い範囲で雨が降り、降水エリアは次第に東に拡大していきます。

昼過ぎから夜にかけて関東でも雨が降り出す見通しです。上空約1500mで−3℃の寒気のラインは北に退いて新潟から東北南部周辺にあります。

予想天気図　7日(火)9時と10日(金)9時の比較

7日(火)の低気圧が本州東の海上に離れると、日本の周辺は西高東低の気圧配置となり、上空の寒気が南下します。寒気のピークは9日(木)で−3℃の寒気ラインは関東～東海、近畿や中国まで覆います。

再び低気圧が南岸を通過する10日(金)も寒気の北上は鈍く、−3℃の寒気ラインは関東を覆ったままです。

寒気が残った状態で南岸低気圧が接近するという点が7日(火)と異なります。寒気が残る状態で低気圧が接近する関東甲信では、平野部でも雪が降り出すとみています。その後、気温の上昇によって雪は雨に変わるとみられますが、気温の変化や降水の強さによっては雪の時間が長くなり、積雪に至る可能性もあります。

南岸低気圧による雨雪の判定は低気圧の進路や強さ、上空の寒気や風向き、降水の強さなど様々な要因に左右され正確な予報は容易ではありません。予報はまだ不確実性を伴っているので、こまめに最新の情報を確認するようにしてください。