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長寿の星「カノープス」 南の空の1等星を探してみよう

ウェザーニュース / 2023年2月14日 17時30分

ウェザーニュース

7つの1等星が輝く今の時期は、星空が1年でもっともきらびやかなシーズンと言えます。

特に、りゅうこつ座のカノープスはマイナス0.7等と非常に明るい星で、シリウスに次いで恒星としては全天で2番目に明るい星です。

普段は見づらいカノープスですが、2月は夜更け前に南中するため、観測するチャンスです。

カノープスが見られる方向は?

2月のカノープスが南中する頃の星空

北半球では、多くの星は地平線から昇ったあと、真南の方角で一番空の高い位置に昇ります(南中)。

カノープスは、日本で見るとほとんどのエリアで南の空の低くところまでしか昇らないことから、地球の大気の影響を受けて本来より暗く赤っぽい色に見えます。
このため本来の明るさに反して、見つけにくい星の一つと言えます。

おとなりの中国では、縁起のいい赤色の見た目とその見つけにくさから、カノープスを「南極老人星」や「寿星」と呼び、見ると長生きできるという言い伝えがあったと言われています。

カノープスが見える場所は?

カノープスの見られる北限

カノープスは南の地域ほど高く昇るため、日本では沖縄が最も観測しやすいエリアと言えます。

反対に、北のエリアに行くほどカノープスの南中高度は低くなり、新潟県新潟市から福島県相馬市を結んだラインより北のエリアでは、地平線より上に昇らないため、全く観測することができません。

このためカノープスが見えるのは、北限よりも南のエリアで、南の視界が地平線・水平線まで開けた場所であることが条件となります。

また、標高の高い山では見つけやすいものの、カノープスが見頃を迎える今の時期は山へのアクセスは雪で厳しいところもあるので、決して無理はしないようにしましょう。

カノープスの見つけ方

カノープスの見つけ方

カノープスの見つけ方は2つあります。

■冬の大三角とシリウスから探す
オリオン座の「ベテルギウス」と、こいぬ座の「プロキオン」を結んだ線の中心付近から、おおいぬ座の「シリウス」に向けて線を引きます。シリウスまで引いた線を、さらに下に延ばしていくと、赤っぽく輝くカノープスがあります。
目印となる3つの星はどれも明るく分かりやすいため、肉眼でも行える方法でおすすめです。

■おおいぬ座のβ星・ζ星から探す
おおいぬ座のβ(ベータ)星・ζ(ゼータ)星を結んだ線を下に延ばしていくと、赤っぽく輝くカノープスがあります。
β星は2等級、ζ星は3等級のため、肉眼では見えづらいことも。双眼鏡があると安心です。

晴れた日は、カノープスの観測にチャレンジ!縁起が良いとされる星を探してみてください。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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