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ラニーニャ現象は終息 今夏はエルニーニョ現象発生の可能性 (エルニーニョ監視速報)

ウェザーニュース / 2023年3月10日 15時30分

ウェザーニュース

気象庁は10日(金)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。2021年秋から続いていたラニーニャ現象は終息したとみられます。

2月の海面水温はほぼ基準値に

2月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は-0.1℃で、基準値に近い値でした。
海洋表層の水温は西部から中部で平年より高くなりました。
また、太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなりました。

大気の状態にはまだラニーニャ現象の特徴が見られるものの、海洋の状態はラニーニャ現象の特徴が弱まってきており、2021年秋から続いていたラニーニャ現象は終息したとみられます。

今夏エルニーニョ現象が発生する可能性は50%

エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測

エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、3-5月にかけての春の期間は平常の状態が続くとみられます。その後はエルニーニョ現象が発生する可能性が上昇し、6月から7月にかけて発生可能性が50%に達しています。

エルニーニョ現象が発生した場合、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、積乱雲の活動が不活発となります。このため日本付近では夏の太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。

現時点でエルニーニョ現象が発生するかどうかは不確実性が大きく、夏の天候がどうなるかははっきりしません。今後の情報が注目されます。


参考資料など

気象庁より

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