強い寒気南下で大気の状態不安定 雷雨や雹、突風に注意

ウェザーニュース

今日8日(土)は日本列島の上空に、この時期としては強い寒気が流れ込んできます。大気の状態が不安定になるため、広い範囲で雷雨や雹、突風などに注意が必要です。

冬に南下するような強い寒気

上空5500m付近で－30℃以下の寒気が、今日の午後には能登半島付近まで南下する予想となっています。中心付近は－36℃以下の強さで、冬の期間に流れ込むような寒気です。

4月になって地上付近の気温が上がっている所に、これほどの強さの寒気が南下することで、大気の状態が非常に不安定になります。すでに日本海側の一部で雲が発達しており、寒気南下のピークとなる午後はさらに活発になる見通しです。

晴れている関東も天気急変に注意

8日(土)午後の雨雲の予想

午後は北海道から東北、北陸の各地に雨雲が広がり、局地的には雷を伴った強い雨の降るおそれがあります。雷だけでなく、雹(ひょう)や突風などの可能性があるため注意が必要です。

また、シアーライン(風の流れが変化する境界線)が通過する関東付近でも雨雲が発達し、日差しが届いていても油断が出来ません。夏のゲリラ豪雨のように天気が急変する所があるため、外出の際は雨具をご用意ください。

夕方以降は気温が下がり、内陸部や山沿いでは雪に変わる所があります。標高の高い峠道などは、積雪や路面凍結に注意し、チェーン規制や通行規制に従うようにしてください