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皆既・金環・部分日食の違い 起こるしくみは?

ウェザーニュース / 2023年4月19日 18時50分

ウェザーニュース

4月20日(木)、インド洋~太平洋の地域で金環皆既日食が起こり、日本では太平洋側の一部の地域で昼過ぎに「部分日食」が見られます。

日食とは、太陽の前を月が横切ることで、太陽の一部(または全部)が隠される天文現象です。日食には皆既日食、金環日食、部分日食があります。

日食が起こるしくみ

太陽と地球の間に月が入り、太陽・月・地球が一直線に並ぶことで月の影が地球に届きます。この月の影に入る地域で、太陽が欠けたように見える日食が起こります。

月が地球の周りをまわっている軌道は少し傾いているため、普段は一直線に並ぶことがありません。

月と太陽の直径は約400倍も違いますが、地球から月と太陽の距離も約400倍の差があるため、地球からの月と太陽の見た目の大きさはほぼ同じです。ただ、月が地球の周りをまわる軌道は楕円のため、月が地球から近い時と離れた時で見える日食は変わります。

■皆既日食
太陽・月・地球が一直線に並ぶ際に月の距離が地球に近いと、月の見かけのサイズが大きくなるため、太陽が月全体にすっぽり隠れる「皆既日食」になります。太陽が隠されるため、昼間にも関わらず夜が訪れたような深い青色の暗い空になり、太陽の周りには普段見えないコロナも見えることがあります。

皆既食の直前と直後には、黒い太陽の一部だけがダイヤモンドのように光り輝いて見えるダイヤモンドリングを見ることもできます。

■金環日食
月が地球からが離れた位置で日食が起こると、月の見かけの大きさが小さくなるため太陽を隠し切れずに、月の周りから太陽がはみ出して環のように見える「金環日食」になります。

■部分日食
皆既日食や金環日食が見られる地域は限られますが、その周りでは太陽の一部が隠れて太陽が欠けたように見える「部分日食」になります。まれに部分日食だけが起こることもあります。

日食は、見る場所によってどのくらい太陽が欠けるかも異なり、日食が起こる時刻も違います。日食の際は観測地点の情報を確認して、神秘的な天文現象をお楽しみください。

参考資料など

国立天文台 https://www.nao.ac.jp/
姫路科学館 https://www.city.himeji.lg.jp/atom/

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