今週はいよいよ関東甲信も梅雨入りか 本州の南に前線が停滞する傾向
ウェザーニュース / 2023年6月4日 18時0分
今年は5月中に東海以西の梅雨入りが発表されました。
今週の6月7日(水)頃からは、本州の南に梅雨前線が停滞する日が続く見通しです。東日本は曇りや雨の日が多くなり、関東甲信地方も梅雨入りする可能性があります。
平年と同じ頃に梅雨入りか
予想天気図を見ると、6日(火)に東シナ海から前線がのびてきて、7日(水)以降は本州の南岸付近に停滞前線の描かれている日が続いています。
西日本や東日本は週明けの明日5日(月)までは晴れる所が多くなりますが、その後は曇りや雨のすっきりとしない天気が続く予想です。
まだ梅雨入りが発表されていない関東甲信地方も、7日(水)以降は曇りや雨の日が多くなることが予想されます。早ければこの頃に梅雨入りの発表があるかもしれません。関東甲信の梅雨入りの平年日は6月7日頃ですので、もし梅雨入りとなれば平年と同時期ということになります。
ただ、梅雨前線による雲の広がりは予測が難しく、前線の位置が僅かに南北にずれただけで大きく天気が変わってしまいます。そのため、日が近づくと予報が晴れ寄りに変わることも否定は出来ません。気象台では、1週間先までの週間予報をもとに梅雨入りの発表を行うことになっています。
太平洋側の沿岸部は強雨の可能性
前線に近い関東から九州にかけての太平洋側沿岸部では、週末にかけてたびたび発達した雨雲の通過する可能性があります。特に6日(火)頃は九州や四国で、9日(金)頃は関東から西の太平洋側で、雨に強まる心配があります。
先日の大雨により地盤が緩んでいることも考えられますので、今週も雨の降り方には注意が必要です。
梅雨入りの発表は速報値 秋に見直されることも
梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
昨年も梅雨入り・梅雨明けの期日は秋になってから大幅に見直しがなされ、20日間以上もの大修正となった地域もありました。
梅雨入りの発表で用いられる地域区分
【沖縄地方】
沖縄県
【奄美地方】
鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村)
【九州南部】
宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方)
【九州北部地方(山口県を含む)】
山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
【四国地方】
香川県、愛媛県、徳島県、高知県
【中国地方】
鳥取県、島根県、岡山県、広島県
【近畿地方】
京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
【東海地方】
静岡県、岐阜県、三重県、愛知県
【関東甲信地方】
東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
【北陸地方】
新潟県、富山県、石川県、福井県
【東北南部】
山形県、宮城県、福島県
【東北北部】
青森県、秋田県、岩手県
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