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もっとも甘い品種は!? パイナップル10の品種の糖度を調査

ウェザーニュース / 2023年6月29日 5時10分

ウェザーニュース

スイーツのように甘い、国産パイナップルが旬を迎えています。店頭に並ぶパイナップルはどれも同じように見えますが、国産、輸入ものを含めると種類は豊富で、糖度や酸度のバランスなど、味もそれぞれ個性があるそうです。

品種による糖度の違いについて、「糸満フルーツ園 けんちゃん」(沖縄県)の上原けんゆーさんに、詳しい話を伺いました。

糖度を基部と冠部で簡易測定

けんゆーさんは、家庭でも楽しめるように、10種類のパイナップルの糖度を簡易的に測りました。

「測定回数は1回、糖度が高い基部(軸がついている方)と糖度が低い冠部(葉が付いている方)の2箇所の測定を行い、ランキングは基部の数値でつけています。なお、糖度は産地や熟成度によって左右されますので、あくまでも参考としてください」(上原さん)

1位の「ゴールドバレル」は2006年に品種登録されたものです。

「その名は果肉が黄金色(ゴールド)、樽(バレル)のような形から来ています。栽培が難しく、収穫まで3年、通常のパイナップルの2倍程度の大きさになります。糖度、酸度、熟度のバランスが良く、酸味やエグ味が少ないのが特長です」(上原さん)

2位の「スナックパイン」は、やや小ぶりのパイナップルです。

「最大の特長は、果肉がとても柔らかく手でちぎることができ、他のパイナップルに比べて芯の部分が柔らかく、甘みがあって食べられることでしょう。果肉は甘みが強く酸味が少なく、香りが高いのが持味です」(上原さん)

3位は「クリームパイン」です。

「熟しても皮が緑色で、果肉はその名の通り、クリームのように白いのが特徴です。口当たりがなめらかで、甘味が強いものの甘ったるさは感じない、上品な味です。新種開発のベースになるほど、その味や食感にすぐれたパイナップルです。

4位以降は、桃のような香りがする『桃香』、2017年に品種登録された新しい『サンドルチェ』、酸味を抑えて日本人好みに品種改良された『Sweetio Pine』、芯まで食べられて繊維が少なく歯に挟まりにくい『台湾パイン』など、さまざまな個性があります」(上原さん)

パイナップルは糖度と酸度のバランスが重要

パイナップルというと、甘くて酸っぱいという印象があります。

「パイナップルの味の個性を決めるのは甘さと酸っぱさのバランスです。糖度が高くても酸度が高いとあまり甘いと感じられませんし、甘いだけのパインは物足りなさを感じます。

したがって、糖度が高いからといって必ずしも絶対おいしく感じるというのではなく、あくまでも酸度とのバランス、食べる方の好みなどによっておいしさは左右されるのです。

スナックパインのように、手でちぎって食べられものや、クリームパインのように果皮は緑がかっていて、果肉が真っ白で糖度が高いもの。また熟すと桃のような香りがするピーチパインなど、個性はさまざまです。ぜひ色々なパイナップルを味わってみてください」(上原さん)

パイナップルにはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれ、また肉を柔らかくする働きがあるプロメラインという消化酵素も含まれ、肉料理にもよく合います。この夏、店頭に並ぶパイナップルの品種にも注目してみましょう。

参考資料など

取材協力/けんゆーさん(https://www.instagram.com/kenyu.uehara)

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