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富士山に笠雲や吊るし雲 今日は大気の状態が不安定

ウェザーニュース / 2023年6月28日 8時30分

ウェザーニュース

今日28日(水)は、富士山の山頂に笠雲が出現し、その近くには吊るし雲が見られました。

笠雲や吊るし雲が見えると天気悪化につながると言われている通り、静岡県や山梨県は午後から雨の降る可能性があります。

上空には湿った空気

富士山周辺には湿った空気が流れ込んでいて、雲が発生しやすくなっています。山梨県河口湖の上空3500m付近では15m/s前後の強い風が吹いている状況です。これにより、山頂付近で笠雲が、周辺では吊るし雲が成長したと考えられます。

笠雲のできる仕組み

メカニズム

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲ができて、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。

今日は西から上空の気圧の谷が接近するため、天気は下り坂に向かいます。静岡県や山梨県は午後からは雨が降る可能性があり、雨の強まりや落雷にも注意が必要です。今朝見られた笠雲や吊るし雲は、天気下り坂のサインと言えそうです。

写真・動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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